
「理由もなく強い不安に襲われる」「常に最悪のことばかり考えてしまう」「動悸やめまいで日常生活がつらい」——そうした状態が長く続いているなら、不安障害かもしれません。
不安は本来、危険から身を守るための正常な心の働きです。
しかし、その不安が過剰になり、コントロールできずに生活へ支障をきたすようになると、治療が必要な状態と考えられます。
本記事では、不安障害の種類・症状・原因から治療法までを、横浜駅西口の心療内科・精神科の視点でわかりやすく解説します。

精神科医・産業医
三重大学医学部卒業後、桑名市総合医療センターで初期研修を修了。 その後、南勢病院精神科での勤務、かわいクリニック/新宿よりそいメンタルクリニックでの診療を経て独立。 日本精神神経学会に所属し、日本医師会認定産業医としても活動。
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目次
不安障害とは

不安障害とは、不安や恐怖が過剰に強く、また長く続くことで、日常生活や社会生活に支障をきたす精神疾患の総称です。動悸・発汗・息苦しさといった身体症状を伴うことが多く、「身体の病気では」と内科を受診しても異常が見つからない、というケースも少なくありません。
不安障害は決して珍しい病気ではなく、何らかの不安障害を生涯のうちに経験する人は決して少なくないとされています。適切な治療によって症状をコントロールし、回復を目指せる病気です。
不安障害の主な種類

不安障害は一つの病気ではなく、不安の現れ方によっていくつかのタイプに分けられます。当院では、以下のような不安に関する疾患に対応しています。
- 全般性不安障害……仕事・健康・家族など、さまざまな事柄に対して過剰な心配が半年以上続く
- パニック障害……突然の激しい動悸・息苦しさ・強い恐怖(パニック発作)を繰り返す
- 社交不安障害……人前で話す・注目される場面で強い緊張や不安が生じる
- 広場恐怖症……電車や人混みなど「すぐに逃げられない場所」を強く恐れ、避けてしまう
- 限局性恐怖症……高所・閉所・特定の生き物など、特定の対象に対する強い恐怖
これらは単独で起こることもあれば、複数が重なって現れることもあります。また、うつ病や自律神経失調症と併発することも珍しくありません。
不安障害の症状

不安障害の症状は、こころに現れる「精神症状」と、からだに現れる「身体症状」に大きく分けられます。
精神症状
- 理由のはっきりしない強い不安・緊張が続く
- 最悪の事態ばかり想像してしまう
- 落ち着かず、そわそわして集中できない
- ささいなことが気になり、イライラしやすい
- 不安で寝つけない・夜中に目が覚める
身体症状
- 動悸・胸の苦しさ
- 息苦しさ・過呼吸
- めまい・ふらつき
- 発汗・手の震え
- のどのつかえ感・吐き気・腹痛
- 肩こり・頭痛・倦怠感
身体症状が前面に出ると、本人も「こころの不調」と気づきにくく、受診が遅れてしまうことがあります。
不安障害の原因

不安障害の原因は一つに特定できるものではなく、複数の要因が重なって発症すると考えられています。
脳内の神経伝達物質のバランス
感情の調整に関わるセロトニンやノルアドレナリン、GABAといった脳内物質のバランスの乱れが、不安が過剰になる背景にあると考えられています。これは「気の持ちよう」ではなく、脳の働きの問題であり、薬物療法が有効な理由でもあります。
気質・性格
もともと心配性で慎重、責任感が強く完璧主義といった気質の方は、不安をため込みやすい傾向があります。
ストレス・環境要因
過労、人間関係の悩み、転職・異動・引っ越しなどの環境の変化、過去のつらい体験(トラウマ)などが引き金となることがあります。
身体疾患・物質の影響
甲状腺機能の異常や不整脈などの身体疾患、カフェインやアルコールの摂りすぎ、一部の薬の影響でも、不安症状が強まることがあります。
不安障害のセルフチェック

以下の項目に多く当てはまり、その状態が長く続いて生活に支障が出ている場合は、一度ご相談ください。
- 大したことではないと分かっていても不安が止められない
- 不安や心配で仕事・家事・勉強が手につかない
- 動悸や息苦しさで「死んでしまうのでは」と感じることがある
- 不安を避けるために行動や外出を制限している
- 不安のために眠れない日が続いている
※これは医学的診断ではなく、受診の目安です。診断は医師の診察によって行われます。
不安障害の治療法
不安障害は、適切な治療によって症状を和らげ、回復を目指せる病気です。治療は薬物療法と精神療法を組み合わせて行うのが一般的です。
薬物療法
第一選択として、脳内のセロトニンの働きを整えるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRIが用いられます。即効性が必要な場合には抗不安薬を補助的に使うこともありますが、依存に配慮しながら慎重に処方します。当院ではお薬に頼りすぎない方針を基本とし、必要量を見極めながら治療を進めます。
精神療法
不安を生み出す考え方のクセに気づき、現実的な受け止め方を身につけていく認知行動療法(CBT)や、避けている状況に少しずつ慣れていく曝露療法が有効とされています。
生活習慣の見直し
十分な睡眠、カフェイン・アルコールの調整、適度な運動、呼吸法やリラクゼーションなど、セルフケアも回復を後押しします。
横浜よりそいメンタルクリニックの不安障害診療

不安障害は、日常生活のさまざまな出来事に対して過度な心配や恐怖を感じ、その状態が長く続くことで生活へ支障をきたす疾患です。
当院では不安の内容だけでなく、身体症状や生活への影響まで丁寧に確認し、一人ひとりに合わせた治療を行っています。
- 不安を感じる場面や症状の特徴を詳しく確認します
- 初診では30〜45分ほどかけて現在の状態をお伺いします
- 薬物療法と生活面のサポートを組み合わせて治療を進めます
過度な不安に振り回されない生活を目指し、患者様に寄り添った診療をご提供しています。
不安を感じる場面や症状の特徴を詳しく確認します
不安障害では、不安を感じる対象や状況によって症状の現れ方が異なります。
仕事や家庭、人間関係など、どのような場面で不安が強くなるのかを詳しくお伺いします。
動悸や息苦しさ、めまいなどの身体症状についてもあわせて確認します。
症状の特徴を整理しながら、患者様に合った治療方針をご提案いたします。
初診では30〜45分ほどかけて現在の状態をお伺いします
初診では30〜45分程度のお時間をいただき、ゆっくりとお話を伺います。
症状が始まった時期や経過、不安が強くなるきっかけについて詳しく確認します。
これまでの治療歴や服用中のお薬、生活環境についても丁寧にお聞きします。
診察後は現在の状態を踏まえ、今後の治療方針をご説明いたします。
薬物療法と生活面のサポートを組み合わせて治療を進めます
症状の程度に応じて、不安を和らげるためのお薬を使用することがあります。
十分な睡眠やストレスへの対処方法など、生活習慣の見直しについてもご案内します。
患者様のご希望や生活スタイルを考慮しながら治療内容を調整します。
焦らず着実に回復を目指せるよう継続的にサポートいたします。
受診をご検討中の方へ

強い不安や心配が続き、仕事や学校、日常生活へ影響が出ている場合は、早めに専門医へ相談することが大切です。
初めて受診される方にも安心していただけるよう、診療の流れや通院の目安をご紹介します。
- 初診の所要時間と診療の流れ
- ご予約から受診までの目安と当日予約について
- 通院頻度の目安
- 診断書の発行タイミングについて
「考えすぎかもしれない」と感じる段階でも、お気軽にご相談ください。
初診の所要時間と診療の流れ
初回の診察では30〜45分程度のお時間を確保しています。
問診では現在のお悩みや生活への影響について詳しくお話を伺います。
必要に応じて身体症状やこれまでの治療経過も確認しながら診断を進めます。
診察後は患者様の状態に合わせた治療方針を分かりやすくご説明いたします。
ご予約から受診までの目安と当日予約について
WEB予約・LINE予約は24時間いつでも受け付けています。
空き状況によっては当日の初診予約にも対応しております。
ご希望の日時によっては数日以内でのご案内となる場合があります。
症状が長引く前に、お早めの受診をご検討ください。
通院頻度の目安
治療開始後は2週間前後を目安に診察を行い、症状の変化を確認します。
状態が安定してきた後は、月1回程度へ通院間隔を調整することが一般的です。
通院頻度は症状や生活状況に合わせて柔軟に調整いたします。
安心して治療を継続できるよう長期的にサポートいたします。
診断書の発行タイミングについて
診断書をご希望の場合は診察時に医師へご相談ください。
医学的に必要と判断された場合には、初診当日に発行できることがあります。
症状や診断内容によっては後日の発行をご案内する場合があります。
発行の可否や時期については診察時に詳しくご説明いたします。
当院が対応した症状事例

不安障害では、不安の内容や生活への影響は患者様によって異なります。
以下は診療経験をもとに、個人が特定されないよう再構成した代表的な事例です。
- 将来への心配が止まらず眠れなくなっていたケース
- 動悸や息苦しさを繰り返し外出が不安になっていたケース
- 仕事中も緊張が続き集中できなくなっていたケース
同じようなお悩みを抱えている方は、一人で我慢せずご相談ください。
将来への心配が止まらず眠れなくなっていたケース
仕事や健康、家族のことなど、さまざまな心配が頭から離れず眠れなくなっていたケースです。
不安が続くことで疲労感も強くなり、日中の集中力も低下していました。
診察では症状の経過や生活状況を確認し、不安障害と診断しました。
薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせながら治療を開始しました。
継続して通院したことで不安が和らぎ、睡眠や日常生活も徐々に安定していきました。
※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。
動悸や息苦しさを繰り返し外出が不安になっていたケース
外出中に突然動悸や息苦しさが現れ、外へ出ること自体が不安になっていたケースです。
症状への恐怖から人混みや公共交通機関を避ける生活が続いていました。
診察では不安症状と身体症状の両面を確認し、不安障害として治療を開始しました。
患者様に合わせた薬物療法と心理的なサポートを行いました。
治療を継続することで外出への不安が軽減し、少しずつ以前の生活を取り戻せるようになりました。
※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。
仕事中も緊張が続き集中できなくなっていたケース
常に失敗への不安を抱え、業務中も緊張が抜けない状態が続いていたケースです。
小さなミスにも強い不安を感じるようになり、仕事への自信を失っていました。
診察では症状の背景や生活への影響を詳しく確認し、不安障害と診断しました。
症状に応じた治療と生活面のサポートを行いながら経過を確認しました。
継続的な治療によって気持ちに余裕が生まれ、落ち着いて仕事へ取り組める時間が増えていきました。
※症状の経過には個人差があり、回復までの期間や治療内容は患者様によって異なります。
不安障害を放置するとどうなる?

不安障害を治療せずに放置すると、不安を避ける行動が広がって生活範囲が狭まったり、うつ病を併発したりするリスクが高まります。症状が軽いうちに相談することが、より短い期間での回復につながります。
よくある質問
不安障害は自然に治りますか?
軽い不安は自然に和らぐこともありますが、生活に支障が出るレベルの不安障害は、適切な治療を受けた方が回復が早く、再発も防ぎやすくなります。
薬はずっと飲み続けないといけませんか?
いいえ。症状が安定すれば、医師と相談しながら段階的に減薬・中止を目指します。「一生飲み続ける」ことが前提ではありません。
何科を受診すればよいですか?
不安障害は心療内科・精神科が専門です。動悸や息苦しさで内科を受診して異常がなかった場合も、一度ご相談ください。
横浜で不安障害のご相談なら当院へ

横浜心療内科・精神科よりそいメンタルクリニックは、JR横浜駅西口より徒歩2分。土日も診療を行っており、お仕事帰りや休日にも通いやすい環境です。
不安でつらい気持ちを一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。WEB・LINEから24時間ご予約いただけます。