のどの痛みを感じたら 原因別の対処法と受診の目安
のどの痛みの原因(咽頭炎・扁桃炎・溶連菌)と、自宅でできる対処法、受診すべき症状の目安、予防法までを医師監修で解説。オンライン診療での相談方法も紹介します。
のどの痛みは、多くの人が経験するありふれた不調です。しかし、原因はさまざまで、なかには早めの治療が必要なものもあります。本記事では、のどの痛みの主な原因と、自宅でできる対処法、受診の目安、予防法までを医師監修で解説します。
のどの痛みはなぜ起こる?主な原因
のどの痛みの多くは、咽頭や扁桃の炎症(咽頭炎・扁桃炎)によって生じます。その大半はウイルス感染によるもので、風邪やインフルエンザの一症状として現れることもよくあります。ほかにも、乾燥・アレルギー・声の使いすぎなど、感染以外が原因になることもあります。
ウイルス・細菌による感染
ウイルス性ののどの痛みは、鼻水や咳などを伴うことが多く、多くは数日で軽快します。一方、細菌が原因の場合は痛みが強く出やすく、治療に抗菌薬が必要になることがあります。
乾燥・アレルギー・声の使いすぎ
空気が乾燥すると、のどの粘膜が刺激を受けやすくなり痛みが出ます。花粉症などで鼻づまりがあると口呼吸になり、さらに乾燥が進む一因になります。カラオケや長時間の会話など、声の使いすぎも炎症の原因になります。
注意したい「溶連菌」による痛み
細菌性のなかで特に注意が必要なのが、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による咽頭炎です。子どもに多い病気ですが、成人の咽頭炎でも5〜10%程度を占めるとされます。ウイルス性よりものどの痛みが強く出る傾向があり、首(頸部リンパ節)の腫れや痛み、高熱を伴う一方で、咳や鼻水は少ないのが特徴です。溶連菌が疑われる場合は、検査と抗菌薬による治療が必要になります。
自宅でできる、のどの痛みの対処法
水分補給と保湿
粘膜を潤すことが大切です。こまめに水分をとり、加湿器などで部屋の乾燥を防ぎましょう。マスクの着用も、のどの保湿に役立ちます。
うがい・のどのケア
うがいは、のどの清浄や乾燥予防に役立ちます。炎症があるときは、辛いもの・熱すぎるもの・アルコールなど刺激の強い飲食物は控えめにしましょう。市販ののど飴やトローチで唾液の分泌を促すのも有効です。
のどの痛みを予防するには
日頃からの乾燥対策が予防の基本です。室内を適度に加湿し、こまめに水分をとってのどを潤しましょう。外出後の手洗いやうがいは、原因となるウイルス・細菌の付着を減らすのに役立ちます。声をよく使う方は、意識してのどを休める時間をつくることも大切です。
こんなときは早めに受診を(受診の目安)
セルフケアをしても3日以上改善しない、または悪化する場合は受診を検討しましょう。特に、次のような症状があるときは注意が必要です。
- 39℃以上の高熱を伴う
- 水や唾液も飲み込めないほど痛い
- 息が苦しい、声が出しにくい
- 片側だけ強く痛む、首の腫れがある
市販薬とオンラインでの処方について
軽いのどの痛みには、市販のトローチやうがい薬などのセルフケアで対応できることもあります。しかし、痛みが強い・長引く場合や、細菌感染が疑われる場合は、医師の診察のうえで適切なお薬(炎症を抑える薬や、必要に応じて抗菌薬など)が処方されます。多くののどの痛みは自然に軽快しますが、溶連菌感染症などを適切に治療しないと、まれに合併症につながることもあるため、我慢しすぎは禁物です。
子どものどの痛みで気をつけたいこと
お子さんが「のどが痛い」と訴えるときは、水分や食事がとれているかをよく確認しましょう。高熱を伴う、水分がとれない、機嫌が悪くぐったりしているといった場合は、早めの受診が安心です。溶連菌感染症は適切な治療が必要になることもあるため、園や学校で流行しているときは特に注意してください。
オンライン診療という選択肢
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石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年…
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
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