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※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
不安障害について
不安障害(不安症)とは、不安や恐怖、心配が過剰になり、その状態が長く続いたり、状況にそぐわない形で強くあらわれたりして、こころと体にさまざまな不調が生じ、日常生活や社会生活に支障をきたす状態の総称です。誰にでもある正常な不安とは異なり、程度が強く、頻繁に生じ、長く持続する点が特徴とされています。パニック症、社交不安症、全般不安症、限局性恐怖症、広場恐怖症などがこのなかに含まれます。動悸・息切れ・めまいなどの身体症状をともなうこともあります。診断や治療が必要かどうか、どのような治療を行うかは医師の診察・判断によります。
- 不安や心配が過剰になり、長く続いて日常生活に支障をきたす状態の総称です。
- パニック症・社交不安症・全般不安症・限局性恐怖症・広場恐怖症など複数のタイプがあります。
- 動悸・息切れ・めまい・発汗などの身体症状と、落ち着かない・緊張・集中困難などの精神症状があらわれます。
- 原因は脳の働き、遺伝的な素因、性格傾向、環境やストレスなどが複雑に関係すると考えられています。
- 治療は薬物療法(SSRIなどの抗うつ薬・抗不安薬)と認知行動療法などの精神療法が中心とされています。
不安障害の症状
不安障害では、精神的な不安から、こころと体にさまざまな不快な変化があらわれます。感じ方や組み合わせには個人差があります。
- 身体症状:動悸・頻脈、息切れや呼吸困難感、めまい・ふらつき、発汗、ふるえ、胸の痛みや不快感、吐き気、筋肉の緊張、しびれ感
- 精神症状:強い不安や恐怖、落ち着かなさ、そわそわする、緊張感、イライラ、集中力が続かない
また、不安から特定の物や状況を避けるようになる、疲れやすくなる、眠れなくなるといった変化がみられることもあります。
病型・タイプ
不安障害にはいくつかのタイプがあり、代表的なものとして次のように整理されています。どのタイプにあたるか、あるいは複数が重なっているかは、医師の診察による判断が必要です。
- パニック症:突然、理由なく激しい不安に襲われ、動悸・めまい・呼吸が苦しくなるなどの発作(パニック発作)を繰り返します。発作は通常10分以内にピークに達するとされ、「また発作が起きたらどうしよう」という予期不安をともなうことがあります。
- 社交不安症:人前で注目されることや恥ずかしい思いをすることが強く怖くなり、人と話す場面や人が多い場所に強い苦痛を感じます。
- 全般不安症:仕事・家庭・健康・お金など、いろいろなことに対して過剰な不安や心配が半年以上続き、落ち着かなさや疲労感、集中困難をともないます。
- 限局性恐怖症:特定の対象や状況に対して強い恐怖を感じ、それを避けようとします。
- 広場恐怖症:すぐに逃げられない、助けを求めにくい状況(電車・人混み・エレベーターなど)に強い不安を感じます。
- 分離不安症・選択性緘黙:小児期に始まることが多いとされるタイプです。
初期症状・前兆
初期には、動悸・息切れ・めまい・発汗などの身体症状や、漠然とした落ち着かなさ、そわそわ感としてあらわれることがあります。パニック症では突然の強い不安発作、社交不安症では人前での強い緊張として気づかれることもあります。これらの感じ方には個人差があり、症状が続いたり生活に支障が出たりする場合は、医療機関への相談が目安になります。
不安障害では、多くの場合、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、長期にわたって持続することがあるとされています。不安から特定の場所や状況を避けるようになると、行動範囲が狭まり生活への支障が広がることがあります。また、不安障害のある方はうつ病を発症する可能性が高まるとの指摘もあります。放置せず、症状が続く場合は自己判断で様子を見続けず、医療機関に相談することが大切です。
不安障害の原因
不安障害の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に関係して生じると考えられています。具体的には、脳の働きの変化、遺伝的な素因、性格傾向、環境要因(強いストレスやつらい出来事など)が挙げられます。また、甲状腺機能亢進症や心不全などの身体疾患、カフェイン・コルチコステロイド・一部の薬物などが不安の症状に関係することもあるとされています。
病態メカニズム
不安や恐怖に関係する脳の働きの変化が関与すると考えられています。出典では、脳の機能の変化に加え、遺伝的な素因や環境要因が重なって発症すると説明されています。詳しい発症のしくみには不明な点も残されており、背景は人によって異なります。
なりやすい人・リスク要因
出典では、環境要因として強いストレスやつらい出来事(心的外傷的な出来事)が関係するとされ、遺伝的な素因も要因の一つとして挙げられています。全般不安症やパニック症は女性に多くみられるとの報告があります。また、甲状腺機能亢進症などの身体疾患や、カフェイン・一部の薬物が不安の症状に関係することもあるとされています。背景やリスクの受け止め方は人によって異なるため、医師に相談しながら考えていくことがすすめられます。
不安障害の診断・検査
診断では、まず問診で不安の内容や程度、どのくらいの期間続いているか、日常生活への影響などを丁寧に確認します。医師は、不安によって強い苦痛や日常生活への支障が生じ、それが長期にわたるか繰り返している、といった確立された基準に基づいて判断します。身体の病気が原因となっていないかを確かめるため、身体診察や血液検査が行われることもあります。診断は医師の総合的な判断によります。
似た疾患・鑑別
不安に似た症状は、他の状態でもみられることがあります。出典では、甲状腺機能亢進症や心不全などの身体疾患、カフェインや一部の薬物・物質による影響、うつ病などとの関係が挙げられています。同じような症状でも原因が異なることがあるため、症状が続く場合は医療機関で見分けてもらうことが大切です。
不安障害の治療・治し方
不安障害の治療は、薬物療法と精神療法(カウンセリング)が中心とされています。薬物療法では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬や、抗不安薬、睡眠薬などが用いられます。精神療法では、認知行動療法が広く行われ、こころと体をリラックスさせる、苦手な物や状況に少しずつ慣れていく、極端な考え方のくせを見直すといった取り組みを行います。出典では、認知行動療法は薬物療法と同等かそれ以上の効果があると記載されています。どの治療が適するかは、タイプや症状、体質などをふまえた医師の診察・判断によります。
急性期・発作時の治療
パニック発作など強い不安に襲われたときは、通常は数分から10分程度でピークを過ぎ、多くは短時間でおさまっていくとされています。ゆっくりと呼吸を整え、安全な場所で気持ちを落ち着けることが一般的に紹介されています。発作を繰り返す場合や、対応に不安がある場合は、我慢を続けず医療機関に相談してください。発作時の頓服薬などの使用は医師の指示によります。
予防・慢性期の治療
症状の予防や再発防止のためには、SSRIなどの薬物療法や認知行動療法を継続しながら、定期的に効果や体調を確認していくことが行われます。認知行動療法では、苦手な状況に少しずつ慣れていく練習や、考え方のくせを見直す取り組みを続けます。薬の開始・調整・減量・中止は、経過をみながら医師が判断します。自己判断で急に薬を中止しないことが大切です。
日常のセルフケアとして、次のような点が一般的に紹介されています。ただしセルフケアだけで対応しようとせず、症状が続くときや強いときは医療機関に相談してください。
- 規則正しい生活や十分な睡眠を心がけ、生活リズムを整えます。
- 不安を強めることがあるとされるカフェインやアルコールのとりすぎに注意します。
- 深呼吸やリラクゼーションなど、こころと体を落ち着ける方法を取り入れます。
- 不安を一人で抱えこまず、家族や周囲、医療機関に相談します。
予防・生活習慣
不安障害そのものを完全に防ぐ方法は明らかになっていませんが、十分な睡眠や規則正しい生活を心がけ、ストレスと上手に付き合うことが心身の負担をやわらげるうえで役立つとされています。不安を強めることがあるとされるカフェインのとりすぎに注意することも紹介されています。気になる症状が続くときは、早めに医療機関に相談してください。
治療期間・見通し
症状の続く期間や治療の見通しには個人差があります。出典では、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら長く続くことがある一方で、治療によって大半の方で苦痛や日常生活への支障がかなり軽減されると記載されています。薬物療法を行う場合は、症状が落ち着いた後もしばらく継続することがあり、治療期間の見通しは医師と相談しながら決めていきます。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
不安や心配が過剰になり、動悸・息切れ・めまいなどの症状や強い緊張が続いて、日常生活や仕事、対人関係に支障を感じる場合は、心療内科・精神科などの医療機関への相談が目安になります。パニック発作を繰り返す場合や、不安から外出や特定の場所を避けるようになった場合も、我慢せず受診を検討してください。受診の目安や流れについては受診の流れもご確認ください。
次のような場合は、緊急の対応や対面での受診が必要なことがあります。オンラインでの相談にとどめず、早めに医療機関の受診や救急への相談を検討してください。判断に迷う場合も医療機関にご相談ください。
- 強い胸の痛みや激しい動悸、息苦しさが続き、心臓など体の病気が疑われる場合。
- 意識が遠のく、けいれん、手足の麻痺やろれつが回らないなど、体の異常をともなう場合。
- 死にたい気持ちがある、自分を傷つけたくなるなど、精神的につらい状態が続く場合。
- 不安や気分の落ち込みが強く、食事や睡眠がとれない、日常生活が立ちゆかない場合。
- 初めて強い発作が起きて、原因がはっきりせず不安が強い場合。
オンライン診療でできること
オンライン診療では、次のような対応が期待できます(保険適用となる範囲は医師の判断によります)。
- 不安の症状や生活状況についての問診・相談
- 睡眠・生活リズム・ストレスへの対処についての生活指導
- 状態が安定している場合の、SSRIなどの薬の継続処方など
費用や保険については料金・保険もご確認ください。
対面受診が必要なケース
次のような場合は、対面での受診が必要になることがあります。
- 初診で診断や、他の病気との見分け(身体診察・血液検査など)が必要な場合。
- 強い胸の痛みや息苦しさなどがあり、身体の病気を確かめる必要がある場合。
- 症状が重い場合や、死にたい気持ちがあるなど緊急の対応が必要と考えられる場合。
- 薬の種類や量の大きな調整が必要で、慎重な経過観察が求められる場合。
費用の目安
不安障害の診察や、SSRIなどの薬物療法、認知行動療法の一部は、健康保険の適用対象とされている場合があります。自己負担額は診療内容や受診回数、処方される薬によって異なります。オンライン診療では別途システム利用料などがかかる場合があります。具体的な費用は料金・保険や医療機関にご確認ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
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思い当たるものが1つでもあれば不安障害の可能性があります。症状が重症化するまえに、お気軽にご相談ください。
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診察後に処方箋を発行。お薬は最短当日に薬局受取、または自宅配送でお受け取りいただけます。
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対面診療の違い
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※ 対面診療の待ち時間・診療時間は一般的な目安です。症状や医療機関により異なります。
不安障害の治療で
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選ばれる5つの理由
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処方できるお薬
診察のうえ、症状に合わせて医師が処方します。
脳内のセロトニンとノルアドレナリンの働きを整えるSNRIに分類される抗うつ薬です。気分の落ち込みや意欲の低下、不安をやわらげ、うつ病や不安障害の治療に用いられます。医師の指示のもと継続して服用します。
デュロキセチンの詳細はこちら›脳内のセロトニンの働きを整えるSSRIに分類される抗うつ薬です。気分の落ち込みや強い不安をやわらげ、うつ病や不安障害の治療に用いられます。効果はゆっくりあらわれるため、医師の指示のもと継続して服用します。
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患者様の声
電車の中で急に動悸が起きるのがつらく、外出そのものが不安でした。オンラインなら自宅から診察を受けられ、安定してからは継続処方を切らさずに済んでいます。無理に外に出なくてよいことが、そのまま安心につながっています。
対面で診断を受けて薬で落ち着いてきたので、ClinicSpotで継続処方をお願いしています。仕事の合間にスマホで診てもらえるので通院のストレスが減りました。調子が崩れたときは対面を勧めてくれるので、任せきりにならず安心です。
人前で話すと強い不安と震えが出て、受診にも勇気が要りました。自宅から画面越しに相談でき、状態が安定した今は継続処方で無理なく続けられています。薬も翌日に届き、外出の負担なく治療できるのがありがたいです。
受診に関するよくある質問
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
- 不安症の概要|MSDマニュアル家庭版
- 全般不安症|MSDマニュアル家庭版
- パニック発作とパニック症|MSDマニュアル家庭版
- 不安障害|こころもメンテしよう(厚生労働省)
- 不安症|こころの情報サイト(国立精神・神経医療研究センター)
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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