1日200名以上の患者様に
ご利用いただいています
※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
末梢神経障害について
- 末梢神経(運動・感覚・自律神経)の働きが低下する障害の総称です
- 糖尿病をはじめ、炎症性疾患・薬剤・アルコール・ビタミン欠乏など原因は多様です
- 手足のしびれ・痛み・筋力低下・立ちくらみなど、障害される神経により症状が異なります
- 治療は原因への対応が基本で、症状を和らげる薬物療法や生活習慣の見直しを併用します
- 急に進む筋力低下や呼吸のしづらさ、危険な不整脈などは救急対応が必要な場合があります
末梢神経障害の症状
末梢神経障害の症状は、障害される神経の種類によって異なります。感覚神経が障害されると、手足のしびれ、チクチクした感じ、灼熱感、痛みが起こるほか、温度や痛みを感じにくくなったり、逆に過敏になったりします。振動や位置の感覚が低下すると、歩行が不安定になりふらつくことがあります。運動神経が障害されると、力が入りにくい、歩きにくい、筋肉がやせる(萎縮)などが現れます。自律神経が障害されると、立ち上がったときに血圧が下がる起立性低血圧、便秘、排尿障害、発汗の異常、不整脈などがみられることがあります。糖尿病による場合は、手足のピリピリ感や灼熱感、感覚の低下による傷ややけどへの気づきにくさが問題になります。
病型・タイプ
末梢神経障害は、障害される範囲や進み方によって分類されます。
- 単神経障害:ひとつの神経が局所的に障害されるもので、圧迫などが関与します。手首が反らせない橈骨神経麻痺、親指から中指のしびれを起こす正中神経麻痺、小指・薬指のしびれを起こす尺骨神経麻痺、つま先が上がらない腓骨神経麻痺などがあります。
- 多発神経障害:全身の多くの末梢神経に同時に機能低下が起こるもので、糖尿病などが代表的な原因です。数日~数週間で進む急性型と、数か月~数年かけて進む慢性型があります。
初期症状・前兆
初期には、手足の指先など体の末端から、しびれやピリピリした感じ、感覚の鈍さといった感覚神経の症状で始まることが多いとされます。左右対称に足先から徐々に上へ広がる場合や、こむら返り、足のつっぱり感などがみられることもあります。糖尿病では、こうした足のしびれをきっかけに糖尿病が初めて見つかることもあります。気になる症状が続く場合は、早めに医療機関へ相談してください。
原因や進み方によって経過は異なります。感覚が低下したまま放置すると、足の小さな傷ややけどに気づかず、感染や潰瘍、糖尿病では足の変形(シャルコー関節)につながることがあります。運動神経の障害が進むと筋力低下や筋肉の萎縮・拘縮が起こり、転倒や骨折の危険が高まります。自律神経の障害が強い場合には、イレウス(腸閉塞)や危険な不整脈が起こることもあると報告されています。早期に原因を見つけて対応することで、改善が期待できる場合もあります。
末梢神経障害の原因
末梢神経障害の原因は多岐にわたります。慢性に進むものでは糖尿病が頻度の高い原因で、そのほか過度の飲酒、C型肝炎・HIV・ライム病・帯状疱疹などの感染症、遺伝性のもの、自己免疫疾患、ビタミンB12などの栄養欠乏、甲状腺機能低下症、腎不全、悪性腫瘍、ヒ素・鉛・水銀などの重金属、一部の薬剤(抗てんかん薬フェニトイン、一部の抗菌薬、抗がん剤など)、ビタミンB6の過剰摂取などがあります。急性に進むものでは、ギラン-バレー症候群などの自己免疫性疾患、ジフテリアなどの細菌毒素、特定の毒性物質が挙げられます。神経が周囲の組織に圧迫されて起こる場合もあります。
病態メカニズム
末梢神経が障害される仕組みには主に3つのタイプがあります。ひとつは神経を覆う髄鞘(ずいしょう)が傷む「脱髄」で、ギラン-バレー症候群などでみられます。もうひとつは神経の長い枝である軸索が傷む「軸索障害」で、糖尿病や腎不全などが関与します。さらに、血管の障害(血管炎)によって神経への血流が不足し、虚血で障害される場合もあります。糖尿病では、血糖値の上昇に伴いソルビトールという物質が神経に蓄積することが関与すると考えられています。
なりやすい人・リスク要因
糖尿病のある方や血糖コントロールが不良な方、過度に飲酒する方、偏った食事などでビタミンが不足しがちな方は、末梢神経障害が起こりやすいと考えられています。抗がん剤治療を受けている方、腎不全や甲状腺機能低下症などの持病がある方、同じ姿勢で神経が圧迫されやすい方なども注意が必要です。なりやすさには個人差があり、心配な場合は医師にご相談ください。
末梢神経障害の診断・検査
まず医師が症状や経過を確認し、身体診察で感覚・筋力・反射などを調べます。診断を確認するための代表的な検査が、筋電図検査と神経伝導検査(電気診断検査)で、障害の有無や重症度、運動神経か感覚神経か、軸索障害か脱髄かの判定に役立ちます。原因を調べるために血液検査・尿検査(糖尿病や腎機能などの評価)を行い、必要に応じて脱髄性疾患の評価のための腰椎穿刺(髄液検査)、呼吸筋への影響を調べるスパイロメトリー、神経・筋肉の生検などが検討されます。検査や診断は医師の判断によります。
似た疾患・鑑別
手足のしびれや筋力低下は、末梢神経障害以外の病気でも起こります。頸椎症や腰椎椎間板ヘルニアなどの脊椎の病気、脳梗塞などの中枢神経の病気、手根管症候群などの絞扼性(こうやくせい)の障害でも似た症状が現れることがあります。症状の分布や進み方から区別が必要で、鑑別は医師の診察・検査によって行われます。
末梢神経障害の治療・治し方
末梢神経障害の治療は、原因への対応が基本です。糖尿病が原因の場合は血糖コントロールが特に重要で、自己免疫が関与する場合は炎症を抑える治療が行われます。薬剤や毒性物質が原因であれば、使用の中止や曝露の回避で回復が期待できることがあります。あわせて、しびれや痛みなどの症状を和らげる対症療法(薬物療法・リハビリテーション)を行います。どの治療を選ぶかは、原因や症状、全身の状態をふまえて医師が判断します。
急性期・発作時の治療
ギラン-バレー症候群のように急速に進む自己免疫性の場合には、免疫グロブリン大量療法や血漿交換、ステロイドなどが検討され、入院での対応が必要になることがあります。急に力が入らなくなる、歩けない、息がしづらいといった症状は緊急性が高く、速やかな受診・救急対応が必要です。対応は医師の判断によります。
予防・慢性期の治療
慢性の経過では、原因疾患の管理を続けながら、症状を和らげる薬物療法を行います。痛みやしびれに対しては抗てんかん薬(プレガバリンなど)がよく用いられ、抗うつ薬(アミトリプチリンなど)、血流改善薬、局所のリドカイン外用などが検討されます。自己免疫が関与する場合はステロイドや免疫グロブリン、栄養欠乏にはビタミン剤が用いられることがあります。理学療法・作業療法で筋力低下や拘縮の予防、補助器具の活用を図ります。薬の選択や効果・副作用の評価は医師の判断によります。
セルフケアは症状を和らげる助けになりますが、自己判断で受診を先延ばしにせず、医療機関での評価とあわせて行うことが大切です。
- 感覚が低下している場合は、足の傷ややけどに気づきにくいため、毎日足を観察し、室内でも靴下を履くなどして保護しましょう。
- しびれる部位を温めると症状が軽くなることがあり、手袋や靴下での保温や、血流を促す軽いストレッチ・温熱が役立つ場合があります。
- 低温やけどを避けるため、湯たんぽやカイロの長時間使用に注意し、エアコンによる過度の冷えを避けましょう。
- 禁煙、節酒、バランスのよい食事、十分な睡眠、無理のない運動など、生活習慣の見直しも重要です。代謝性の原因では、薬物療法とあわせて生活習慣の是正がとくに大切です。
予防・生活習慣
糖尿病など原因となる持病がある場合は、その管理を続けることが末梢神経障害の予防・進行抑制につながります。禁煙や節酒、栄養バランスのとれた食事、適度な運動を心がけましょう。同じ姿勢での神経の圧迫を避ける(腕枕や長時間の正座を避けるなど)ことも役立ちます。感覚が低下している場合は、足の観察と保護で傷や感染を防ぐことが大切です。
治療期間・見通し
回復の程度や期間は原因によって大きく異なります。神経の圧迫や薬剤・毒性物質が原因の場合は、原因を取り除くことで回復が期待できることがあります。一方、糖尿病や腎不全などが背景にある場合は、基礎疾患の管理を続けながら緩やかに改善・維持を目指すことが多く、回復に数か月以上かかることもあります。見通しは個人差が大きく、医師の評価によります。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
手足のしびれや痛み、力の入りにくさ、感覚の鈍さなどが続く場合や、日常生活に支障がある場合は、医療機関を受診してください。糖尿病など持病のある方で足のしびれが出てきた場合も、早めの相談が勧められます。まずは内科や神経内科、しびれの部位や経過によっては整形外科などが相談先となります。受診先の判断に迷う場合は、受診の流れもご確認ください。
次のような症状があるときは、緊急性が高い可能性があります。救急要請や対面での受診を検討してください。
- 手足の力が急に入らなくなる、急速に麻痺やしびれが広がる、立てない・歩けない
- 息がしづらい、呼吸が浅い・苦しい(呼吸に関わる筋肉への影響が疑われる場合)
- 動悸や脈の乱れなど、危険な不整脈が疑われる症状
- 強い腹痛や便が出ない・吐くなど、イレウス(腸閉塞)が疑われる症状
- 感覚が低下している部位の傷ややけどが化膿する、赤く腫れる、発熱を伴う(感染・潰瘍の疑い)
- ろれつが回らない、顔のゆがみ、片側の脱力など、脳の病気が疑われる症状
オンライン診療でできること
オンライン診療では、症状の経過や生活状況の問診、経過が安定している方の継続的な相談・処方、しびれや痛みに対する生活指導などに対応できる場合があります。糖尿病など背景疾患の管理に関する相談も可能なことがあります。公的医療保険が適用される診療では、対面と同様に保険での受診が可能です。実際に対応できる範囲は、症状や経過、医師の判断によります。料金・保険もあわせてご確認ください。
対面受診が必要なケース
初めての発症で原因を詳しく調べる必要がある場合や、筋電図・神経伝導検査、血液・尿検査、画像検査などの検査が必要な場合、症状が急に進んでいる場合、力が入らない・呼吸がしづらいなどの重い症状がある場合は、対面での受診や救急対応が必要です。オンラインで完結できるかどうかは医師が判断します。
費用の目安
末梢神経障害の診療は、公的医療保険が適用される場合、自己負担は原則として1〜3割です(年齢や所得により異なります)。実際の費用は、診察内容や検査、処方される薬、医療機関によって変わります。詳しくは料金・保険をご確認ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
末梢神経障害の受診で
こんなお悩み、ありませんか?
思い当たるものが1つでもあれば末梢神経障害の可能性があります。症状が重症化するまえに、お気軽にご相談ください。
ご相談ください!
末梢神経障害なら
受診までの3ステップ
受診ボタンから症状を選び、問診にご回答ください。アプリのインストールや予約は不要です。
順番になると医師がオンラインで診察します。待ち時間はスマホで自由にお過ごしいただけます。
診察後に処方箋を発行。お薬は最短当日に薬局受取、または自宅配送でお受け取りいただけます。
オンライン診療と
対面診療の違い
オンライン診療
タブレット
受け取り
※ 対面診療の待ち時間・診療時間は一般的な目安です。症状や医療機関により異なります。
末梢神経障害の治療で
ClinicSpotが
選ばれる5つの理由
はじめての方にも、続けて通う方にも。
末梢神経障害で
処方できるお薬
診察のうえ、症状に合わせて医師が処方します。
メコバラミンは活性型ビタミンB12の製剤(500μg錠)です。神経の修復や維持に関わり、手足のしびれなどの末梢神経障害や倦怠感の改善を助けます。医師の診断のもとで服用します。
メコバラミンの詳細はこちら›※ 実際の処方は診察に基づき決定します。市販できない医療用医薬品も医師の判断で処方可能です。
お薬の受け取り方法
2つの方法から選べます
薬剤師による服薬指導のあと、ポスト投函でご自宅へ配送。最短翌日の受け取りも可能です。
(※一部エリアは追加料金で当日到着便もご利用いただけます)
受け取りの薬局は全国どこでもご自身で指定できます。指定した薬局で、診察後30分程度でお薬を受け取れます。
料金・保険について
健康保険が使えます。お支払いはオンラインで完結。
※ 配送料¥0は薬局受け取りの場合。自宅配送は¥550〜となります。
※ お薬の金額はご利用いただく保険種別及び受給証、お薬の薬価等によって変動致します。
下記の決済方法がご利用いただけます。
末梢神経障害で利用された
患者様の声
足先のしびれが続くようになり、糖尿病があるので不安でした。通院が続いて負担でしたが、オンラインで相談でき、しびれをやわらげる薬とビタミン剤を処方してもらえました。薬も自宅に届き、原因への注意点も教えてもらえて安心して続けられています。
デスクワークで手の指先がジンジンしびれるようになり、仕事に集中できず困っていました。受診の時間が取れずにいましたが、スマホから相談でき、危険なサインがないか確認してもらえて安心。姿勢のアドバイスと合わせて薬を処方してもらえて助かりました。
お酒の量が多かったせいか、両足のしびれが気になるようになりました。何科に行けばよいか分からず放置していましたが、オンラインで気軽に相談でき、ビタミンB12を処方してもらえました。生活習慣の見直しも勧められ、早めに相談してよかったです。
受診に関するよくある質問
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
- 多発神経障害 - MSDマニュアル家庭版
- 末梢神経障害(ニューロパチー)の原因と症状とは? - メディカルノート
- 末梢神経障害の治療薬の種類と副作用 - メディカルノート
- 末梢神経障害とは - 済生会
- 重篤副作用疾患別対応マニュアル 末梢神経障害 - 厚生労働省
- がん薬物療法に伴う末梢神経障害診療ガイドライン 2023年版 - Mindsガイドラインライブラリ
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
つらい症状は、
そのままにしない。
アプリ不要・予約不要。問診に答えるだけで、朝10時〜夜22時いつでも受診できます。
本日は休診中です受付時間 10:00〜22:00