1日200名以上の患者様に
ご利用いただいています
※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
不眠症について
不眠症は、寝つきが悪い(入眠障害)、夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、早朝に目覚めて二度寝ができない(早朝覚醒)などの睡眠の問題があり、そのために日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲不振といった不調があらわれる病気です。夜間の睡眠の問題だけでなく、日中の生活への支障がともなうことが特徴とされています。厚生労働省の情報では、一般成人の30〜40%が何らかの不眠症状をもつとされ、慢性化すると適切な治療が必要になることがあります。診断や治療の要否は医師の診察・判断によります。
- 入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒などの睡眠の問題に、日中の不調がともなう状態です。
- 不眠と日中の不調が週3日以上・3カ月以上続く場合は慢性不眠症とされます。
- ストレス・こころやからだの病気・薬の影響・生活リズムの乱れなど、原因はさまざまです。
- 治療はまず睡眠習慣の見直しが基本で、必要に応じて薬物療法や認知行動療法が用いられます。
- 背景にうつ病や睡眠時無呼吸などが隠れていることもあり、医師の診察が役立ちます。
不眠症の症状
不眠症の症状は、夜間の睡眠の問題と、それにともなう日中の不調に分けられます。夜間には、寝つくのに時間がかかる、眠りが浅く途中で何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまうといった訴えがみられます。こうした睡眠の問題によって、日中には倦怠感・意欲の低下・集中力の低下・気分の落ち込み・頭重感・めまい・食欲不振などがあらわれることがあります。不眠症では、夜間の睡眠の問題だけでなく、日中の生活に支障が出ていることが重視されます。気になる症状が続く場合は医師にご相談ください。
病型・タイプ
不眠症は、あらわれ方によって次のように分けられます。複数のタイプが重なることもあります。
- 入眠障害:布団に入っても寝つきが悪く、眠りにつくまでに時間がかかるタイプです。
- 中途覚醒:眠りが浅く、夜中に何度も目が覚めて、その後なかなか寝つけないタイプです。
- 早朝覚醒:希望する起床時間よりかなり早く目が覚めて、二度寝ができないタイプです。
- 熟眠障害:睡眠時間のわりに眠りが浅く、ぐっすり眠れた感じが得られないタイプです。
初期症状・前兆
不眠症は、はっきりとした前兆がないまま、寝つきの悪さや夜中の目覚めといった睡眠の問題として始まることが多いとされています。ストレスの多い時期や生活リズムが乱れたときに一時的に眠れなくなり、それが続くうちに、眠れないこと自体への不安から緊張が高まり、さらに眠りにくくなる悪循環に入ることがあります。睡眠の問題が続き、日中の不調を感じるようになった場合は、早めに医師に相談することがすすめられます。
不眠と日中の不調が週3日以上・3カ月以上続く状態は慢性不眠症とされ、3カ月未満の場合は短期不眠症と呼ばれます。不眠が続くと、日中の眠気や集中力の低下により、仕事や家事の能率が下がったり、事故につながるおそれがあります。また、不眠はうつ病などのこころの病気と関連することがあるほか、背景に高血圧・心臓病・糖尿病などのからだの病気が隠れていることもあります。長引く場合は自己判断で放置せず、医師に相談することが大切です。
不眠症の原因
不眠症の原因はさまざまで、複数の要因が重なることもあります。主な原因として、ストレスや心配ごと、うつ病・不安症などのこころの病気、高血圧・心臓病・糖尿病・慢性の痛みなどからだの病気、薬の副作用、カフェインやニコチンの影響、生活リズムの乱れ、騒音や光など睡眠環境の問題が挙げられます。また、閉塞性睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など、ほかの睡眠障害が不眠の背景にあることもあります。原因の見きわめには医師の診察が役立ちます。
病態メカニズム
不眠症では、心身が過度に緊張して覚醒レベルが高まった状態(過覚醒)が関わると考えられています。ストレスや不規則な生活で一時的に眠れなくなると、「今夜も眠れないのではないか」という不安が生まれ、その緊張がかえって寝つきを妨げるという悪循環が起こりやすくなります。こうした眠りへのこだわりや誤った睡眠習慣が不眠を長引かせる一因になるとされ、認知行動療法ではこの悪循環を整えることが目指されます。
なりやすい人・リスク要因
次のような方は不眠症状があらわれやすいとされています。
- ストレスや心配ごとを抱えている方
- うつ病や不安症などのこころの病気がある方
- 高血圧・心臓病・糖尿病・慢性の痛みなどからだの病気がある方
- 就寝時間や起床時間が不規則な方、交代勤務の方
- 就寝前にカフェインやアルコール、たばこをとる習慣のある方
- 高齢の方
厚生労働省の情報では、不眠症状は加齢とともに増え、60歳以上では半数以上の方に認められるとされています。
不眠症の診断・検査
不眠症の診断は、睡眠の問題と日中の不調の内容や、それがどのくらいの頻度・期間続いているかを医師が問診して行います。不眠と日中の不調が週3日以上・3カ月以上続く場合は慢性不眠症とされます。あわせて、背景に閉塞性睡眠時無呼吸症候群・むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害・ナルコレプシーなどの睡眠障害や、うつ病などのこころの病気が隠れていないかを確認します。これらの睡眠障害が疑われる場合には、睡眠検査室での終夜睡眠ポリグラフ検査などが行われることがあります。診断は医師の判断によります。
似た疾患・鑑別
不眠と似た症状を示したり、不眠の背景となる病気として、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、ナルコレプシーなどの睡眠障害があります。また、うつ病や不安症などのこころの病気でも寝つきの悪さや早朝覚醒がみられることがあります。大きないびきや睡眠中の呼吸の停止、脚のむずむず感などをともなう場合は、これらの病気の可能性も考えられます。見きわめには医師の診察・検査が必要です。
不眠症の治療・治し方
不眠症の治療は、まず睡眠習慣の見直し(睡眠衛生)を基本とし、必要に応じて認知行動療法や薬物療法を組み合わせて行います。就寝・起床時間を一定にする、太陽の光を浴びる、適度に体を動かす、就寝前のカフェインや寝酒を控えるといった生活の工夫が土台になります。それでも改善しない場合には、不眠の悪循環や誤った睡眠習慣を整える認知行動療法(CBT-I)や、睡眠薬による薬物療法が検討されます。背景にうつ病や睡眠時無呼吸などがある場合は、その治療もあわせて行われます。治療の内容は医師が一人ひとりの状態に応じて判断します。
急性期・発作時の治療
不眠症そのものは急いで処置を要する状態ではありませんが、強いストレスや環境の変化などで一時的にひどく眠れないときには、まず就寝・起床のリズムを保ち、日中に光を浴びる、就寝前のカフェインやアルコールを控えるといった対応が一般的にすすめられます。つらい状態が続く場合は、自己判断で市販の睡眠改善薬やアルコールに頼り続けず、医師に相談してください。睡眠薬を用いる場合も、医師の指示に沿って使うことが大切です。
予防・慢性期の治療
慢性化した不眠症では、睡眠習慣の見直しを続けながら、認知行動療法や薬物療法で管理していきます。睡眠薬は、必要な期間を医師が判断して用いられ、状態が落ち着いたら医師の指導のもとで少しずつ減らしていくことが検討されます。自己判断で急に中止すると、かえって眠れなくなることがあるため、続け方や減らし方は医師にご相談ください。背景にこころやからだの病気がある場合は、その治療を続けることが不眠の改善にもつながります。
不眠を和らげるために、日常で次のような工夫が一般的にすすめられています。ただし、これらはあくまでセルフケアであり、睡眠の問題が続く場合は医師への相談が必要です。
- 就寝時間や起床時間をできるだけ一定にし、朝は太陽の光を浴びて体内リズムを整えます。
- 睡眠時間の長さにこだわりすぎず、眠くなってから床につくようにします。
- 日中に適度な運動を取り入れ、就寝前の激しい運動は避けます。
- 就寝前のカフェイン・喫煙を控え、寝酒(アルコール)は睡眠を浅くするため避けます。
- 寝室は温度20℃前後・湿度40〜70%を目安に、静かで暗い快適な環境を整えます。
- 就寝前はぬるめの入浴や読書などでリラックスし、スマートフォンなどの強い光を控えます。
予防・生活習慣
不眠を予防するには、規則正しい睡眠習慣を保つことが役立ちます。毎日ほぼ同じ時間に起きて朝の光を浴び、日中は適度に体を動かし、昼寝は短めにするといった工夫が挙げられます。就寝前のカフェインやアルコール、たばこを控え、ストレスをためこまないようにすることも大切です。厚生労働省の睡眠に関する情報では、成人はおおむね6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することがすすめられています。睡眠の問題や日中の不調が続く場合は、生活習慣の見直しとあわせて医師に相談することがすすめられます。
治療期間・見通し
不眠症の見通しは、原因や背景にある病気、経過によって異なります。一時的な不眠は生活の工夫やストレスの軽減で改善することがある一方、慢性化した不眠症では、睡眠習慣の見直しや認知行動療法、薬物療法による管理を続けることがあります。睡眠薬は必要な期間を医師が判断し、状態に応じて減らしていくことが検討されます。治療期間の見込みについては、状態を診たうえで医師にご確認ください。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
寝つきの悪さや夜中の目覚めなどの睡眠の問題があり、そのために日中の倦怠感・眠気・集中力の低下といった不調を感じる状態が続く場合は、医療機関への相談がすすめられます。とくに、不眠が週3日以上・3カ月以上続くとき、市販の睡眠改善薬やセルフケアで改善しないとき、気分の落ち込みが強いときなどは受診の目安です。まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて精神科・心療内科などの専門医を紹介してもらうこともできます。
次のような場合は、不眠の背景に対応が必要な病気が隠れていることがあり、対面での受診や専門的な検査が必要です。
- 大きないびきをかき、睡眠中に呼吸が止まる、あえぎや息詰まりで目が覚める(睡眠時無呼吸症候群のおそれ)。
- 運転中や作業中など、危険な場面で強い眠気におそわれて眠り込んでしまう。
- 気分の落ち込みが強く、消えてしまいたい・死にたいという気持ちがある(うつ病などのおそれ。ためらわずに医療機関や相談窓口へ)。
- 睡眠中に乱暴な動きをしてけがをする、突然の筋力低下の発作がある。
- 最近、脳卒中を起こした後に不眠があらわれた。
これらはオンライン診療だけでは十分に対応できないことがあります。気になる場合は早めに対面での受診をご検討ください。
オンライン診療でできること
オンライン診療では、不眠の症状や生活リズム、日中の不調についての相談や、睡眠習慣の見直し(睡眠衛生)に関する生活指導に対応できる場合があります。保険診療に対応している場合は、保険適用での相談や、状態に応じた睡眠薬の処方が行われることもあります。とくにメラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬など、依存性が比較的少ないとされるタイプの睡眠薬は、状態によってはオンラインでの相談・処方の選択肢となることがあります。対応できる範囲は症状や経過によって異なり、処方や治療方針は医師の診察・判断によります。
対面受診が必要なケース
睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群などが疑われ、終夜睡眠ポリグラフ検査などの検査が必要な場合や、背景にうつ病などのこころの病気が強く疑われる場合は、対面での診察や検査が必要になることがあります。また、ベンゾジアゼピン系などの一部の睡眠薬(向精神薬に該当するもの)は、法令や安全性の観点からオンラインでの処方に制限があり、対面での受診が必要となる場合があります。危険なサインがあるときも対面受診が必要です。まずは医師にご相談ください。
費用の目安
不眠症の診療は、保険診療に対応している医療機関であれば公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は年齢や所得に応じて原則1〜3割です。費用は診察内容や処方される薬によって変わります。オンライン診療の費用や自己負担の目安については、料金・保険や受診の流れをご確認ください。具体的な金額は状況により異なるため、あらかじめご相談ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
不眠症の受診で
こんなお悩み、ありませんか?
思い当たるものが1つでもあれば不眠症の可能性があります。症状が重症化するまえに、お気軽にご相談ください。
ご相談ください!
不眠症なら
受診までの3ステップ
受診ボタンから症状を選び、問診にご回答ください。アプリのインストールや予約は不要です。
順番になると医師がオンラインで診察します。待ち時間はスマホで自由にお過ごしいただけます。
診察後に処方箋を発行。お薬は最短当日に薬局受取、または自宅配送でお受け取りいただけます。
オンライン診療と
対面診療の違い
オンライン診療
タブレット
受け取り
※ 対面診療の待ち時間・診療時間は一般的な目安です。症状や医療機関により異なります。
不眠症の治療で
ClinicSpotが
選ばれる5つの理由
はじめての方にも、続けて通う方にも。
不眠症で
処方できるお薬
診察のうえ、症状に合わせて医師が処方します。
トラゾドン塩酸塩を有効成分とする抗うつ薬で、鎮静作用を活かして不眠症の治療にも用いられます。就寝前に服用することで、寝つきや途中で目が覚めやすい方の睡眠をサポートします。
デジレルの詳細はこちら›脳の興奮をしずめる神経の働きを助け、寝つきをよくして睡眠を促す非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。不眠症に用いられ、就寝直前に服用します。依存や翌朝の眠気に注意が必要です。
エスゾピクロンの詳細はこちら›気血のめぐりを整え、のぼせやイライラ、不安、疲れやすさなどをやわらげる漢方薬です。体力が中くらいで、精神症状をともなう不調に用いられ、更年期障害や月経困難症などに医師の判断で処方されます。
加味逍遙散の詳細はこちら›脳の覚醒を維持するオレキシンの働きをやわらげ、自然に近い眠りへ導く不眠症治療薬です。寝つきの悪さと途中で目が覚めるタイプの不眠、どちらにも用いられます。
レンボレキサントの詳細はこちら›トラゾドン塩酸塩を有効成分とする抗うつ薬で、鎮静作用を活かして不眠症の治療にも用いられます。就寝前に服用することで、寝つきや途中で目が覚めやすい方の睡眠をサポートします。
レスリンの詳細はこちら›睡眠に関わるメラトニン受容体に作用し、体内時計を整えて自然な入眠を促すお薬です。寝つきが悪い不眠症の症状に対し、就寝前に服用します。依存性が比較的少ないとされます。
ロゼレムの詳細はこちら›脳を目覚めさせるオレキシンという物質の働きをブロックし、覚醒から睡眠へ切り替えて自然に近い眠りを促す睡眠薬です。不眠症に用いられ、就寝直前に服用します。
スボレキサントの詳細はこちら›セロトニンに作用する抗うつ薬の一種で、鎮静作用を生かして不眠に用いられます。寝つきの悪さや中途覚醒をやわらげ、睡眠の質を整える目的で、就寝前に医師の指示のもと服用します。
トラゾドンの詳細はこちら›※ 実際の処方は診察に基づき決定します。市販できない医療用医薬品も医師の判断で処方可能です。
お薬の受け取り方法
2つの方法から選べます
薬剤師による服薬指導のあと、ポスト投函でご自宅へ配送。最短翌日の受け取りも可能です。
(※一部エリアは追加料金で当日到着便もご利用いただけます)
受け取りの薬局は全国どこでもご自身で指定できます。指定した薬局で、診察後30分程度でお薬を受け取れます。
料金・保険について
健康保険が使えます。お支払いはオンラインで完結。
※ 配送料¥0は薬局受け取りの場合。自宅配送は¥550〜となります。
※ お薬の金額はご利用いただく保険種別及び受給証、お薬の薬価等によって変動致します。
下記の決済方法がご利用いただけます。
不眠症で利用された
患者様の声
仕事のストレスで布団に入っても目がさえてしまい、寝つくのに何時間もかかっていました。心療内科は予約が取りづらく困っていましたが、オンラインで相談でき、睡眠習慣のアドバイスと合わせてお薬を処方してもらえました。少しずつ眠れるようになり助かりました。
夜中に何度も目が覚めて、朝になっても疲れが取れませんでした。日中の眠気で仕事にも支障が出て不安に。通院の時間が取れずにいましたが、スマホから予約不要で受診でき、依存に配慮した薬を選んでもらえて安心しました。相談できてよかったです。
夜勤のある仕事で生活リズムが乱れ、眠りたいのに眠れない日が続いていました。ひとりで悩んでいましたが、オンライン診療なら人目を気にせず相談でき、睡眠のとり方を丁寧に教えてもらえました。薬も自宅に届き、通院の負担なく続けられています。
受診に関するよくある質問
治療はまず睡眠習慣の見直し(睡眠衛生)が基本です。就寝・起床時間を一定にする、朝に光を浴びる、就寝前のカフェインや寝酒を控えるといった工夫を土台に、改善しない場合は不眠の悪循環を整える認知行動療法(CBT-I)や睡眠薬による薬物療法が検討されます。背景にほかの病気がある場合はその治療もあわせて行います。治療内容は医師が状態に応じて判断します。
ドラッグストアには一時的な寝つきの悪さを対象とした睡眠改善薬がありますが、これらは慢性的な不眠症の治療薬ではありません。不眠が続く場合や日中の不調がある場合は、市販薬だけで対応せず医療機関にご相談ください。医師が処方する睡眠薬にはいくつかの種類があり、状態に合わせて選ばれます。持病のある方や他の薬を使っている方は、市販薬の使用前に医師や薬剤師にご相談ください。
まずはかかりつけ医や内科で相談でき、必要に応じて精神科・心療内科などの専門医を紹介してもらえます。大きないびきや睡眠中の呼吸の停止がある場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性もあり、専門的な検査がすすめられることがあります。どの診療科がよいか迷う場合も、まず身近な医療機関でご相談ください。
主に、寝つきが悪い「入眠障害」、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、朝早く目覚めて二度寝ができない「早朝覚醒」、ぐっすり眠れた感じが得られない「熟眠障害」に分けられます。複数のタイプが重なることもあります。どのタイプかによって背景や対応が異なることがあるため、医師に症状を具体的に伝えると診療に役立ちます。
寝酒は寝つきをよくするように感じられても、睡眠を浅くして途中で目が覚めやすくし、続けると量が増えていくことがあるため、不眠対策としてはすすめられません。眠れない状態が続く場合は、アルコールに頼らず、睡眠習慣の見直しや医師への相談を検討してください。
就寝・起床時間を一定にする、朝に太陽の光を浴びる、日中に適度な運動をする、就寝前のカフェインや喫煙・寝酒を控える、寝室を静かで快適な環境(温度20℃前後・湿度40〜70%が目安)に整える、といった工夫が一般的にすすめられます。睡眠時間の長さにこだわりすぎないことも大切です。これらで改善しない場合は医師にご相談ください。
お子さんや妊娠中の方でも、睡眠の問題が生じることがあります。妊娠中や授乳中の方は、使用できる薬に配慮が必要なため、自己判断で市販薬を使わず医療機関でご相談ください。お子さんの睡眠の問題についても、背景を確認する必要があるため、まず医師に相談することがすすめられます。
睡眠薬には複数の種類があり、種類によって特徴が異なります。医師の指示に沿って必要な期間用い、状態が落ち着いたら医師の指導のもとで少しずつ減らしていくことが検討されます。自己判断で急に中止するとかえって眠れなくなることがあるため、続け方や減らし方は医師にご相談ください。近年は依存性が比較的少ないとされるタイプの睡眠薬も用いられています。
認知行動療法(CBT-I)は、眠りへの過度なこだわりや誤った睡眠習慣といった、不眠を長引かせる要因を整えていく治療法です。睡眠衛生の指導や、床で過ごす時間を調整する方法、リラックス法などを組み合わせて行われます。薬物療法とあわせて検討されることもあります。実施の可否や内容は医師の判断によります。
不眠の症状や生活リズムについての相談、睡眠習慣の見直しに関する生活指導などに、オンラインで対応できる場合があります。保険診療に対応している場合は保険適用での相談や、状態に応じた睡眠薬の処方が行われることもあります。ただし、一部の睡眠薬は法令や安全性の観点から対面受診が必要な場合があり、検査が必要なときも対面での診察が必要です。詳しくは受診の流れをご覧ください。
保険診療に対応している医療機関であれば、不眠症の診療は公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は原則1〜3割です。費用は診察内容や処方薬によって変わります。オンライン診療の費用の目安は料金・保険のページをご確認ください。具体的な金額は状況により異なります。
大きないびきとともに睡眠中に呼吸が止まる・息詰まりで目が覚める、運転中など危険な場面で強い眠気で眠り込んでしまう、気分の落ち込みが強く死にたい気持ちがある、睡眠中に乱暴な動きでけがをする、脳卒中のあとに不眠が出た、といった場合は、背景の病気に対応が必要なことがあり、早めの対面受診がすすめられます。これらはオンライン診療だけでは十分に対応できないことがあります。
必要な睡眠時間には個人差がありますが、厚生労働省の睡眠に関する情報では、成人はおおむね6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することがすすめられています。時間の長さそのものにこだわりすぎず、日中に大きな支障がないかを目安にすることも大切です。睡眠の問題や日中の不調が続く場合は医師にご相談ください。
加齢とともに睡眠は浅くなり、途中で目が覚めやすくなる傾向があり、不眠症状は60歳以上では半数以上の方に認められるとされています。年齢による自然な変化のこともありますが、日中の強い不調をともなう場合や生活に支障がある場合は、不眠症として相談する価値があります。気になる場合は医師にご相談ください。
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
- 不眠症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
- 健康づくりのための睡眠ガイド2023 | 厚生労働省
- 不眠症と日中の過度の眠気 - MSDマニュアル家庭版
- 不眠症/不眠障害とは - 相談e-眠り(エーザイ)
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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