1日200名以上の患者様に
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※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
心身症について
心身症とは、身体の病気の中で、その発症や経過に仕事や人間関係などの心理社会的なストレスが密接に関わり、からだに器質的あるいは機能的な変化(実際の異常)が認められる病態の総称です。日本心身医学会では「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害の認められる病態をいう。ただし、神経症やうつ病など他の精神障害にともなう身体症状は除外する」と定義されています。過敏性腸症候群や機能性ディスペプシア、緊張型頭痛、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、本態性高血圧など、さまざまな身体の病気が心身症としての側面をもつことがあります。ストレスと症状の関連(心身相関)に着目し、からだと心の両面から診ていくのが特徴で、心療内科がおもに担当します。心身症かどうかの判断は医師の診察によります。
- ストレスなどの心理社会的な要因が発症や経過に密接に関わる、からだの病気の総称です。
- 過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア、緊張型頭痛、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など多くの病気に心身症の側面がみられます。
- 神経症やうつ病などの精神障害にともなう身体症状は、定義上は心身症から除外されます。
- ストレスに応じて症状が軽くなったり強くなったりする「心身相関」を確認することが診断の手がかりになります。
- 身体面の治療に加え、自律訓練法などの心理療法や生活の調整を組み合わせ、心身の両面から治療します。
心身症の症状
心身症の症状は、関わる身体の病気によって大きく異なり、人によってあらわれ方もさまざまです。よくみられるものとして、頭痛、腹痛、みぞおちの痛みや胃もたれ、吐き気、便通の異常(下痢・便秘)、肩や手足の痛み、動悸、息苦しさ、全身のだるさなどがあります。特徴的なのは、これらの症状が仕事や対人関係などのストレスに応じて軽くなったり強くなったりする点で、これを心身相関と呼びます。症状の背景に別の身体の病気が隠れていることもあるため、気になる症状が続く場合は自己判断せず、医師にご相談ください。
病型・タイプ
心身症は一つの病名ではなく、心理社会的な要因が関わるさまざまな身体の病気の総称です。代表的なものには次のような病気があります。
- 消化器の病気:過敏性腸症候群(腹痛と下痢・便秘をくり返す)、機能性ディスペプシア(みぞおちの痛みや胃もたれ)、胃潰瘍など。
- 循環器の病気:本態性高血圧など。
- 呼吸器の病気:気管支喘息など。
- 皮膚の病気:アトピー性皮膚炎など。
- 痛みの症状:緊張型頭痛、片頭痛、慢性の痛みなど。
診断の際は、たとえば「緊張型頭痛(心身症)」のように、身体の病名に心身症であることを付記して表現されることがあります。どの病気が関わるかの判断は医師によります。
初期症状・前兆
心身症の初期には、はっきりした身体の病気として気づかれる前に、ストレスがかかる場面で体調がすぐれない、疲れが抜けない、眠りが浅い、食欲が落ちる、肩こりや頭痛・腹部の不快感が出やすい、といった不調があらわれることがあります。仕事や環境の変化のあとに、特定の身体症状がくり返し出るようになるのも一つのサインです。こうした変化に早めに気づき、無理を重ねずに休養をとることや、症状が続く場合に医療機関へ相談することが、悪化を防ぐうえで役立ちます。
心身症は、ストレスとなる状況が続いたり適切な対処がなされなかったりすると、身体症状が長引いたり強まったりすることがあります。関わる身体の病気そのものが進むこともあり、たとえば胃潰瘍からの出血や、喘息発作の悪化など、背景の病気に応じた合併症が生じることも考えられます。また、つらい状態が続くうちに気分の落ち込みや不安が強まり、うつ病などの精神的な不調をあわせもつこともあります。症状が長引く・強まる場合は放置せず、医師にご相談ください。
心身症の原因
心身症のおもな原因は、仕事や学業、家庭、対人関係といった日常生活の心理社会的なストレスに、長い期間さらされることと考えられています。ストレスによって自律神経やホルモン、免疫のはたらきなどのバランスが乱れ、消化管の動きや内臓の感覚、血圧、気道や皮膚の状態などに影響が及び、身体症状としてあらわれると説明されています。ストレスへの対処が苦手な傾向や、自分の感情に気づいたり言葉で表したりするのが苦手な性格特性(失感情症=アレキシサイミア)も、発症に関わりやすいとされています。何が引き金になるかは個人差が大きく、複数の要因が重なることもあります。
病態メカニズム
心身症では、心理社会的なストレスが脳を介して自律神経やホルモン(内分泌)、免疫のはたらきに影響し、身体のさまざまな機能の乱れを引き起こすと考えられています。たとえば、消化器では胃腸の運動機能や内臓の感覚が過敏になって腹痛や胃の不快感が生じたり、循環器では血圧が上がりやすくなったりします。こうしたストレスと身体症状の結びつきを心身相関と呼びます。症状は、ストレスの強さや状況の変化に応じて軽快したり悪化したりするのが特徴です。詳しいメカニズムは関わる病気によって異なります。
なりやすい人・リスク要因
次のような方は、心身症としての側面が出やすいとされています。
- 仕事や対人関係などで、強いストレスや長く続くストレスをかかえている方
- ストレスへの対処が苦手で、ためこみやすい方
- 自分の感情に気づいたり、言葉で表したりするのが苦手な傾向(失感情症)のある方
- まじめで責任感が強く、無理を重ねやすい方
- 生活環境や役割の変化(異動・昇進・進学・介護など)が重なっている方
これらの要因は重なることもあります。当てはまるからといって発症するとは限りませんが、心身の不調が続く場合は医師にご相談ください。
心身症の診断・検査
心身症は、身体の症状が心理社会的なストレスに密接に対応して軽くなったり強くなったりする「心身相関」を確認することが診断の手がかりになります。医師は、詳しい病歴の聴取とともに、生活背景やストレスの状況を確認し、身体診察に加えて血液・尿検査、心電図、必要に応じてCTやMRI、内視鏡などの検査を行って、背景にある身体の病気の有無や状態を調べます。あわせて、心理テストなどで心理状態を把握することもあります。まず身体の病気をきちんと評価したうえで、そこにストレスがどう関わっているかを総合的にみて判断します。診断は医師の診察・検査によります。
似た疾患・鑑別
心身症は、身体症状の背景に器質的な病気(実際の異常)が隠れていないかを見きわめることが大切です。たとえば腹痛や便通異常では、大腸の炎症や腫瘍など別の病気との区別が必要になり、内視鏡などの検査が行われることがあります。また、身体症状を主とする病態には、身体症状症(からだの症状へのとらわれや強い不安が続く状態)や、うつ病・不安症にともなう身体症状などもあり、これらは心身症とは区別して考えられます。どれに当てはまるかの判断や必要な検査は、医師の診察によります。
心身症の治療・治し方
心身症の治療は、関わっている身体の病気に対する治療を土台に、ストレスなど心理社会的な要因への働きかけを組み合わせて、心とからだの両面から行うのが特徴です。身体面には、病気に応じて消化器の薬や漢方薬などが用いられ、必要に応じて抗不安薬や抗うつ薬などが使われることもあります。心理面では、自律訓練法や交流分析、認知行動療法的なアプローチ、臨床心理士によるカウンセリングなどが行われます。あわせて、生活習慣や環境の調整、ストレスとの付き合い方の見直しを支援します。治療の目標は、症状をゼロにすることだけでなく、症状とうまく付き合いながら生活の質を保てるようにすることに置かれます。治療法の選択は医師の診察・判断によります。
急性期・発作時の治療
症状が強く出ているときには、まず関わっている身体の病気に応じた対応が行われます。たとえば腹痛や胃の不快感、頭痛などに対しては、症状をやわらげる薬が用いられることがあります。緊張や不安が強い場合には、医師の判断で抗不安薬などが使われることもあります。あわせて、無理をせず休養をとる、呼吸を整えるなど、その場でできる対処も役立ちます。ただし、背景の病気によっては急いで対面での受診が必要な状態もあるため、症状が急に強くなった場合や、いつもと様子が違う場合は自己判断せず、医療機関にご相談ください。
予防・慢性期の治療
症状をくり返す場合や慢性的に続く場合は、身体面の治療を続けながら、ストレスとの付き合い方を見直していくことが中心になります。自律訓練法などのリラクセーション、認知行動療法的なアプローチ、カウンセリングを通じて、患者さん自身が心身相関に気づき、ストレスへの対処や新しい生活のしかたを身につけていくことを支援します。生活リズムや睡眠、休養、環境の調整も大切です。効果があらわれるまでには一定の時間がかかることがあり、経過をみながら医師が治療内容を調整していきます。進め方は医師にご相談ください。
- 自分にとってのストレスの原因や、症状が強くなる場面を振り返り、心身相関(ストレスと症状のつながり)に気づくことが対処の第一歩になります。気づいたことは記録しておくと診察にも役立ちます。
- 睡眠・休養を十分にとり、生活リズムを整えます。仕事や役割を一度に抱えこまず、無理を減らせるよう調整することが役立ちます。
- 深呼吸やリラクセーション、軽い運動、趣味の時間など、自分に合った気分転換やストレス解消の方法を取り入れます。自律訓練法などは医療機関で指導を受けながら行う方法もあります。
- アルコールに頼って紛らわせることは、かえって不調を長引かせることがあるため控えめにします。
これらは一般的なセルフケアであり、症状が続く・強い・くり返す場合や、背景の病気が心配な場合は、自己判断で様子をみずに医療機関を受診してください。
予防・生活習慣
心身症を防ぐには、日ごろからストレスをためこみすぎない工夫が役立ちます。睡眠と休養を規則正しくとる、仕事や生活の負担をひとりで抱えこまない、信頼できる人に相談する、気分転換やリラクセーションの時間をもつ、といった生活の工夫が挙げられます。自分の感情や体調の変化に早めに気づき、無理を重ねる前に休むことも大切です。環境の変化やストレスが重なる時期には、とくに意識して休息をとるとよいでしょう。不調が続くときは早めに相談することが、悪化の予防につながります。
治療期間・見通し
心身症の経過や治療にかかる期間は、関わっている身体の病気やストレスの状況、心身相関への気づき、生活の調整の進み具合などによって大きく異なります。ストレスの原因が和らげば症状が落ち着くこともあれば、慢性的にくり返しながら付き合っていく場合もあります。心理療法や生活の見直しは、効果があらわれるまでに一定の時間がかかることがあります。治療の目標は症状をゼロにすることだけでなく、症状とうまく付き合いながら生活の質を保つことに置かれます。見通しは個人差が大きいため、詳しくは医師にご確認ください。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
ストレスがかかる場面でくり返し身体の不調が出る、症状が長く続く、日常生活や仕事に支障が出ている、といった場合は、一度医療機関を受診することがすすめられます。心身症は、心とからだの両面をみる心療内科がおもに担当します。腹痛や便通異常、頭痛、動悸など、まず身体症状が気になる場合は、内科など身近な診療科に相談し、必要に応じて心療内科を紹介してもらう方法もあります。気分の落ち込みや不安が強い場合は、精神科・心療内科への相談も検討してください。
次のような場合は、心身症としての対応より前に、背景に重い身体の病気が隠れているおそれや、緊急の対応が必要な状態が考えられます。すぐに救急要請や対面での受診をご検討ください。
- 突然の激しい胸の痛みや、強い息苦しさ・呼吸困難がある(喘息発作の悪化や、心臓・肺の病気のおそれ)。
- 血を吐く、黒い便や血の混じった便が出る、我慢できない激しい腹痛など、消化管からの出血や急を要する病気を疑う症状がある。
- 意識がもうろうとする、けいれん、手足のまひやろれつが回らないなど、脳の病気を疑う症状がある。
- 強い抑うつ、死にたい気持ちや自分を傷つけたい気持ちがある。この場合は速やかに精神科・心療内科などの対面受診や相談窓口の利用をご検討ください。
これらはオンライン診療では対応できません。ためらわずに救急外来の受診や救急車の要請、専門の窓口への相談をご検討ください。
オンライン診療でできること
オンライン診療では、すでに心身症と診断され経過が落ち着いている方の状態確認や、生活・ストレスへの対処についての相談、症状に応じた薬の継続的な処方などに対応できる場合があります。ストレスと症状のつながりの振り返りや、生活習慣の見直しに関する相談にも応じられることがあります。対応できる範囲は症状や経過によって異なり、処方や治療方針は医師の診察・判断によります。保険適用の有無についても医師にご確認ください。
対面受診が必要なケース
症状が初めてあらわれた場合や、これまでと様子が大きく変わった場合、背景にある身体の病気をくわしく調べる必要がある場合は、血液検査や内視鏡・画像検査、対面での診察が必要になり、来院が求められます。また、突然の激しい胸痛や呼吸困難、消化管出血を疑う症状、強い抑うつや自分を傷つけたい気持ちなどがあるときは、オンライン診療ではなく救急対応を含めた対面受診が必要です。まずは医師にご相談ください。
費用の目安
心身症の診療は、公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は年齢や所得に応じて原則1〜3割です。費用は診察内容や行う検査、処方される薬、カウンセリングなどの内容によって変わります。オンライン診療の費用や自己負担の目安については、料金・保険や受診の流れをご確認ください。具体的な金額は状況により異なります。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
心身症の受診で
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思い当たるものが1つでもあれば心身症の可能性があります。症状が重症化するまえに、お気軽にご相談ください。
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受診までの3ステップ
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診察後に処方箋を発行。お薬は最短当日に薬局受取、または自宅配送でお受け取りいただけます。
オンライン診療と
対面診療の違い
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※ 対面診療の待ち時間・診療時間は一般的な目安です。症状や医療機関により異なります。
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患者様の声
緊張すると胃が痛くなり、検査では異常なしと言われて戸惑っていました。オンラインで相談したところストレスとの関係を丁寧に説明され、漢方を処方してもらえました。外出せずに受診でき、体の不調を気軽に話せる場があって安心しました。
会議前になると動悸と息苦しさが出て困っていました。忙しく通院できずにいましたが、スマホで医師に相談でき、対症のお薬と生活の工夫を提案してもらえました。薬も翌日届き、体の病気が心配なときは検査を勧めてくれて信頼できました。
頭痛やめまいが続き、どの科に行けばよいか迷っていました。オンラインの心療内科で相談でき、ストレスとの関係から見てもらえたのが心強かったです。まず対面検査を勧められた項目もあり、無理に薬だけで済まさない姿勢に安心しました。
受診に関するよくある質問
治療は、関わっている身体の病気への治療を土台に、ストレスなど心理社会的な要因への働きかけを組み合わせ、心とからだの両面から行います。身体面には病気に応じた薬や漢方薬などが用いられ、心理面では自律訓練法や認知行動療法的なアプローチ、カウンセリングなどが行われます。あわせて生活や環境の調整を支援します。治し方は症状や背景によって異なるため、まずは医師にご相談ください。
市販薬で一時的に症状をやわらげようとする方もいますが、心身症は背景にストレスや身体の病気が関わっているため、市販薬だけでの対処では原因への働きかけが十分でないことがあります。症状がくり返す・長引く場合や、背景の病気が心配な場合は、自己判断で市販薬を続けず、医療機関にご相談ください。
心とからだの両面をみる心療内科がおもに担当します。腹痛や便通異常、頭痛、動悸など身体症状が気になる場合は、まず内科など身近な診療科に相談し、必要に応じて心療内科を紹介してもらう方法もあります。気分の落ち込みや不安が強い場合は、精神科・心療内科への相談も検討してください。
心身症では、心理社会的なストレスが脳を介して自律神経やホルモン、免疫のはたらきに影響し、胃腸の動きや内臓の感覚、血圧などが乱れて身体症状としてあらわれると考えられています。症状がストレスに応じて軽くなったり強くなったりする関係を心身相関と呼び、診断や治療の手がかりになります。
強いストレスや長く続くストレスをかかえている方、ストレスへの対処が苦手でためこみやすい方、自分の感情に気づいたり言葉にしたりするのが苦手な傾向(失感情症)のある方、まじめで無理を重ねやすい方などで、心身症の側面が出やすいとされています。当てはまるからといって発症するとは限りません。
自分にとってのストレスの原因や症状が強くなる場面を振り返る、睡眠や休養を十分にとって生活リズムを整える、深呼吸やリラクセーション・軽い運動など自分に合った気分転換を取り入れる、といった工夫が役立ちます。ただし、症状が続く・強い場合や背景の病気が心配な場合は、自己判断で様子をみずに受診してください。
お子さんでも、学校や家庭でのストレスに関連して腹痛や頭痛などの身体症状がくり返しみられることがあります。お子さんの体調不良が続く場合は、まず小児科や身近な診療科に相談し、必要に応じて心身の両面をみる診療につなげてもらうとよいでしょう。対応は年齢や状況によって異なるため、医師にご相談ください。
妊娠中の薬の使用は、母体と赤ちゃんへの影響を考えて慎重な対応が必要です。妊娠中に心身の不調がある場合は、自己判断で市販薬を使わず、かかりつけの産婦人科や心療内科などにご相談ください。薬に頼らない心理療法や生活の調整が選択肢になることもあります。対応は医師が判断します。
すでに心身症と診断され経過が落ち着いている方の状態確認や、生活・ストレスへの対処の相談、症状に応じた薬の継続的な処方などにオンラインで対応できる場合があります。ただし、初めての症状や大きな変化、危険なサインがある場合は対面での受診が必要です。詳しくは受診の流れをご覧ください。
心身症の診療は公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は原則1〜3割です。費用は診察や検査、処方薬、カウンセリングの内容によって変わります。オンライン診療の費用の目安は料金・保険をご確認ください。具体的な金額は状況により異なります。
ストレスとなる状況が続くと、身体症状が長引いたり強まったりし、背景の身体の病気が進むこともあります。つらい状態が続くうちに気分の落ち込みや不安が強まり、うつ病などをあわせもつこともあります。症状が続く・強まる場合は放置せず、早めに医師へご相談ください。
突然の激しい胸の痛みや強い息苦しさ、血を吐く・黒い便が出るなど消化管出血を疑う症状、意識がもうろうとする・手足のまひなど脳の病気を疑う症状、強い抑うつや死にたい気持ちがあるときは、すぐに救急要請や対面での受診・専門の相談窓口の利用が必要です。これらはオンライン診療では対応できません。
異なる概念です。心身症は、ストレスが関わって実際の身体の異常が生じる身体の病気の総称です。一方、身体症状症は、身体の症状へのとらわれや強い不安が続くことを中心とする心の病態で、区別して考えられます。どれに当てはまるかの判断は、医師の診察によります。
自律訓練法は、リラックスした状態を自己暗示によってつくり出せるように練習する心理療法の一つで、心身症の治療に用いられることがあります。手足の重さや温かさなどをイメージしながら心身の緊張をやわらげていく方法で、医療機関で指導を受けながら行うことができます。取り入れ方は医師にご相談ください。
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
- 心療内科 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
- 心身症 | 患者さんへ | 東邦大学医療センター大森病院 心療内科
- 心身症(ストレス関連身体疾患)の治療 | 近畿大学病院
- 心身症について | メディカルノート
- 身体症状症 | MSDマニュアル家庭版
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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