1日200名以上の患者様に
ご利用いただいています
※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
月経の悩みについて
- 月経の悩みには、月経困難症(強い生理痛)、月経前症候群(PMS)、月経不順・過多月経・無月経などが含まれます。
- 軽い月経痛は月経のある女性の約7割にみられるとの報告があり、PMSは日本人女性の70〜80%が月経前に何らかの不調を自覚するとされています。
- 月経困難症は、原因となる病気のない機能性と、子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症などが背景にある器質性に分けられます。
- 治療には鎮痛薬、低用量ピル(LEP)、漢方薬、ホルモン療法などがあり、症状や背景に応じて選択されます。
- 強い痛みや過多月経、月経が3か月以上こないなどの場合は、背景に病気が隠れていることもあるため、婦人科への相談が大切とされています。
月経の悩みの症状
月経の悩みの症状は、悩みの種類によって異なります。感じ方や組み合わせには個人差があります。
- 月経困難症:下腹部痛、腰痛のほか、悪心・嘔吐、下痢、頭痛、肛門周囲の痛みなどがみられることがあります。
- 月経前症候群(PMS):月経前に、こころの症状(情緒不安定、イライラ、抑うつ気分、不安・緊張、不眠、集中力の低下など)と、からだの症状(下腹部痛、頭痛、腰痛、乳房の張り、むくみ、体重増加、便秘、倦怠感など)が現れ、月経が始まると軽快・消失していくとされています。
- 月経不順・過多月経・無月経:月経周期の乱れ、経血量が多い、月経が長く続く、月経がこないといった状態がみられます。
病型・タイプ
月経の悩みは、次のように整理して説明されることがあります。
- 月経困難症:機能性月経困難症(原因となる病気がないもの)と、器質性月経困難症(子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮の奇形などが背景にあるもの)。
- 月経前症候群(PMS):月経前のこころとからだの不調。とくにこころの症状が重く日常生活も困難な場合は、月経前不快気分障害(PMDD)と診断されることもあります。
- 月経周期・経血量の異常:頻発月経(周期が短い)、稀発月経(周期が長い)、過長月経(月経が8日以上続く)、過多月経(経血量が多い)、続発性無月経(妊娠以外で3か月以上月経がこない)、原発性無月経など。
初期症状・前兆
月経困難症の痛みは、月経の直前あるいは開始とともに現れることが多いとされています。機能性月経困難症は、初経から2〜3年ほど経ってから起こりやすく、10代から20代の方に多いとされています。月経前症候群(PMS)では、月経が始まる3〜10日ほど前からこころやからだの不調が現れ、月経開始とともにやわらいでいくのが特徴とされています。症状の現れ方には個人差があります。
器質性月経困難症では、背景に子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症などがあり、これらは進行したり症状が強まったりすることがあるとされています。子宮内膜症は年々増加傾向にあり、20代前半の方にもみられるとされています。また過多月経が続くと鉄欠乏性貧血の原因になることがあり、経血量が多い場合には貧血がみられやすいと報告されています。月経が3か月以上こない状態(続発性無月経)が続く場合もあります。気になる症状が続くときは、自己判断で様子を見続けず、医療機関に相談することが大切です。
月経の悩みの原因
原因は悩みの種類によって異なります。機能性月経困難症では、月経時にプロスタグランジン(PG)という物質が多く分泌されて子宮が過度に収縮することや、子宮頸管が狭いことが関係すると考えられています。器質性月経困難症では、子宮内膜症・子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮の奇形などの病気が背景にあります。月経前症候群(PMS)は、排卵の後に女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が大きく変動することが主な原因とされています。月経不順・無月経は、過度のダイエットや肥満、ストレス、環境の変化、下垂体の腫瘍や内科的な病気などが関係することがあるとされています。
病態メカニズム
機能性月経困難症では、月経時に分泌が増えるプロスタグランジンが子宮を収縮させ、子宮への血流を減少させることで、痛みや不快感が起こると考えられています。月経前症候群(PMS)では、黄体期後半に血液中のエストロゲンとプロゲステロンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質のバランスが乱れることが関係するとされています。また、脳内でセロトニンが減少すると、こころの症状が現れやすくなるといわれています。
なりやすい人・リスク要因
機能性月経困難症は、初経から2〜3年ほど経った10代から20代の方に多いとされています。器質性月経困難症の背景となる子宮内膜症は増加傾向にあるとされています。月経不順や無月経は、過度のダイエットや肥満、強いストレス、生活環境の変化などが影響することがあるとされています。背景や影響のしかたは人によって異なるため、心配な場合は医師に相談しながら考えていくことがすすめられます。
月経の悩みの診断・検査
診断ではまず問診を行い、月経周期や経血量、痛みの程度や時期、月経前の症状などを丁寧に確認します。月経前症候群(PMS)では、症状が毎月決まって月経前に現れ月経開始とともに和らぐことを確かめるため、日々の症状を症状日誌に記録することが役立つとされています。必要に応じて内診や超音波検査、血液検査などが行われ、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が背景にないかを調べることがあります。診断は医師の総合的な判断によります。
似た疾患・鑑別
月経の悩みでは、症状が似た他の病気を見分ける(鑑別する)ことが大切とされています。強い月経痛の背景には、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、卵巣の嚢腫や腫瘍、骨盤内炎症性疾患などがあることがあります。月経前症候群(PMS)では、こころの症状がうつ病などの精神的な病気によるものでないかを確認することも重要とされています。同じような症状でも原因が異なることがあるため、症状が続く場合は医療機関で相談してください。
月経の悩みの治療・治し方
治療は、悩みの種類や背景、生活への支障の程度に応じて選択されます。月経困難症では、鎮痛薬(非ステロイド抗炎症薬など)や、低用量ピル(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬:LEP)、黄体ホルモン剤、漢方薬などが用いられ、器質性の場合は背景となる病気に応じた治療が行われます。月経前症候群(PMS)では、生活習慣の見直しなどの非薬物療法に加えて、低用量ピル、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、漢方薬などが検討されます。過多月経では、低用量ピル(LEP)やトラネキサム酸などが用いられることがあります。どの治療が適するかは医師の診察・判断によります。
急性期・発作時の治療
月経痛が強いときには、鎮痛薬(非ステロイド抗炎症薬など)が用いられることがあります。市販の鎮痛薬を使う場合は用法・用量を守り、それでも痛みが強い場合や効きにくい場合は、我慢を続けず産婦人科への受診がすすめられています。おなかや腰を温める、締めつけの少ない服装にする、休息をとるといった対応が一般的に紹介されています。急に生じた強い痛みや、発熱をともなう痛みがある場合は、早めに医療機関に相談してください。
予防・慢性期の治療
症状が続く場合には、低用量ピル(LEP)や黄体ホルモン剤、漢方薬などを継続しながら、定期的に効果や体調を評価していきます。低用量ピルは排卵にともなうホルモンの変動を抑えることで、月経困難症や月経前症候群(PMS)の症状をやわらげることが期待されるとされています。器質性月経困難症では、背景となる子宮内膜症や子宮筋腫などに対する治療を並行して行うことがあります。継続や見直しは、健康状態や検査結果、本人の希望をふまえて医師が判断します。
日常のセルフケアとして、次のような点が一般的に紹介されています。ただしセルフケアだけで対応しようとせず、症状が続くときや強いときは医療機関に相談してください。
- バランスのとれた食事と適度な運動を心がけ、日々の疲れをためない生活を意識します。月経前症候群では、食物繊維やカルシウム、マグネシウム、ビタミンB6などを含む食事が紹介されることがあります。
- 精製された糖分やアルコールのとりすぎ、喫煙は控えることがすすめられています。
- 月経痛が強いときは、おなかや腰を温めたり、休息をとったりして体を落ち着けます。
- 症状の日誌をつけて、いつどんな症状が出るかを記録すると、受診時の相談に役立ちます。
- 市販の鎮痛薬を使っても痛みが強い、経血量が多い、月経周期が乱れるといった場合は、婦人科に相談します。
予防・生活習慣
月経の悩みそのものを避けることはむずかしい場合もありますが、バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠で生活リズムを整え、ストレスをためこまないことが、心身の負担をやわらげるうえで役立つとされています。過度なダイエットや急激な体重の変化は月経不順の一因となることがあるため、無理のない体重管理が大切とされています。気になる症状があるときは、早めに医療機関に相談してください。
治療期間・見通し
症状が続く期間や治療の見通しには、悩みの種類や背景によって個人差があります。月経前症候群(PMS)の症状は、月経が始まると自然に軽快・消失していくとされています。機能性月経困難症は、低用量ピルや鎮痛薬などで症状をコントロールしながら付き合っていくことが多いとされています。器質性の場合は、背景となる病気の状態によって見通しが異なります。思春期の無月経では、経過をみながら治療を検討することもあります。治療期間の見通しは、医師と相談しながら決めていきます。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
月経痛が強く市販の鎮痛薬を使っても改善しない、月経のたびに寝込む、経血量が多い、月経周期が乱れる、月経が3か月以上こない、月経前の心身の不調で生活に支障があるといった場合は、婦人科などの医療機関への相談が目安になります。とくに16歳以上で月経がこない場合や、健康診断で貧血を指摘された場合も、婦人科での相談がすすめられています。受診の目安や流れについては受診の流れもご確認ください。
次のような症状があるときは、背景に病気が隠れている可能性や、急いで対応が必要な可能性があります。オンラインでの相談にとどめず、早めに対面での受診や救急への相談を検討してください。判断に迷う場合も医療機関にご相談ください。
- 急に、または新たに生じた強い下腹部の痛みがある。
- おなかにやさしく触れたり少し動いたりするだけで悪化する鋭い痛みがある。
- 発熱や、膿のようなおりものをともなう痛みがある。
- 経血量が非常に多く、大きな血のかたまりが続く、動悸・息切れ・立ちくらみなど貧血が疑われる症状がある。
- 妊娠の可能性があり、腹痛や出血がみられる。
- 強い抑うつ気分が続く、または死にたい気持ちがあるなど、精神的につらい状態が続く。
オンライン診療でできること
オンライン診療では、次のような対応が期待できる場合があります(保険適用となる範囲や可否は医師の判断によります)。
- 月経痛や月経前の不調、月経周期の乱れなどについての問診・相談
- 食事・運動・睡眠などの生活指導や、症状日誌をもとにした相談
- 低用量ピル(LEP)や漢方薬などの処方、状態が安定している場合の継続処方など
費用や保険については料金・保険もご確認ください。
対面受診が必要なケース
次のような場合は、対面での受診が必要になることがあります。
- 初診で他の病気との見分けが必要な場合や、内診・超音波検査・血液検査などの検査が必要な場合。
- 強い月経痛や過多月経の背景に、子宮内膜症・子宮筋腫などが疑われ、精密検査が必要な場合。
- 月経が長く続く、月経以外の不正な出血がある、貧血が疑われるなど、詳しい評価が必要な場合。
- 急に生じた強い痛みや発熱をともなうなど、緊急の対応が必要と考えられる場合。
費用の目安
月経困難症や過多月経など、病気に対する治療で用いられる低用量ピル(LEP)や漢方薬などの多くは、健康保険の適用対象とされています。ただし、目的や診断によっては保険が適用されず自己負担となる場合があり、自己負担額は治療内容や受診回数、処方される薬によって異なります。オンライン診療では別途システム利用料などがかかる場合があります。具体的な費用は料金・保険や医療機関にご確認ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
月経の悩みの受診で
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対面診療の違い
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月経の悩みの治療で
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選ばれる5つの理由
はじめての方にも、続けて通う方にも。
月経の悩みで
処方できるお薬
診察のうえ、症状に合わせて医師が処方します。
アセトアミノフェンは、脳に働きかけて発熱や痛みをやわらげる解熱鎮痛薬です。胃腸への負担が比較的少なく、かぜや頭痛、月経痛など幅広い症状に用いられ、子どもから高齢の方まで使いやすいお薬です。
アセトアミノフェンの詳細はこちら›消化管や子宮などの平滑筋のけいれんをおさえる鎮痙薬です。月経困難症などに伴う、差し込むような痛みや腹部のけいれん性の痛みをやわらげます。症状時に頓用します。
ブチルスコポラミン臭化物の詳細はこちら›ブスコパン(ブチルスコポラミン)は、平滑筋のけいれんを抑えて痛みをやわらげる鎮痙薬です。月経困難症にともなう下腹部のさし込む痛みや、胃腸のけいれん性の痛みに用いられます。
ブスコパンの詳細はこちら›ジェミーナは女性ホルモンを含む月経困難症治療薬(低用量ピル)です。排卵やホルモンの変動を抑え、生理痛や経血量の多さ、月経前の不調をやわらげます。連続服用が可能な製剤です。
ジェミーナの詳細はこちら›気血のめぐりを整え、のぼせやイライラ、不安、疲れやすさなどをやわらげる漢方薬です。体力が中くらいで、精神症状をともなう不調に用いられ、更年期障害や月経困難症などに医師の判断で処方されます。
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桂枝茯苓丸の詳細はこちら›気血のめぐりを整え、のぼせ・めまい・頭重感やイライラなどをやわらげる漢方薬です。比較的体力があり、のぼせをともなう不調に向くとされ、更年期障害や月経困難症に医師の判断で処方されます。
女神散の詳細はこちら›ロキソプロフェンは、炎症や痛みのもととなる物質の生成を抑えるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)です。効き目が比較的早く、月経困難症や片頭痛、頭痛など、つらい痛みを幅広くやわらげるのに用いられます。
ロキソプロフェンの詳細はこちら›血のめぐりと水分バランスを整え、冷えやむくみ、月経にともなう不調をやわらげる漢方薬です。体力があまりない、冷えやすい方に向くとされ、冷え性や更年期障害、月経困難症に医師の判断で処方されます。
当帰芍薬散の詳細はこちら›※ 実際の処方は診察に基づき決定します。市販できない医療用医薬品も医師の判断で処方可能です。
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下記の決済方法がご利用いただけます。
月経の悩みで利用された
患者様の声
生理周期がバラバラで、いつ来るか分からず予定が立てづらいのが長年の悩みでした。婦人科に行く勇気が出ずにいましたが、オンラインで相談できて気が楽でした。体質に合わせて漢方を処方してもらい、少しずつ周期が整ってきたのを感じています。自宅に届くのも助かります。
更年期にさしかかり、経血量や周期が不安定になって戸惑っていました。オンライン診療で医師にこれまでの経過を聞いてもらい、漢方で体調を整える提案をもらえて安心しました。通院の負担なく続けられ、だるさや冷えも和らいできた気がします。相談してよかったです。
生理痛と経血量の多さで毎月憂うつでしたが、これが普通だと思い込んでいました。スマホで相談したところ、低用量ピルで経血量を減らせると教えてもらいました。人に言いにくい悩みも画面越しなら話しやすく、お薬も自宅に届くので周りに知られず続けられています。
受診に関するよくある質問
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
- 月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)|公益社団法人 日本産科婦人科学会
- 月経困難症|女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修)
- 月経不順・無月経|女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修)
- 月経困難症とは|社会福祉法人 恩賜財団 済生会
- 月経痛|MSDマニュアル家庭版
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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