1日200名以上の患者様に
ご利用いただいています
※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
急性咽頭炎について
急性咽頭炎は、のどの一部である咽頭にウイルスや細菌などの病原体が感染し、急に炎症が起こる病気で、いわゆる「のどかぜ」とも呼ばれます。のどの赤みや腫れ、のどの痛み、ものを飲み込むときの痛み(嚥下痛)のほか、発熱や倦怠感、頭痛などがみられます。原因の多く(9割以上)はウイルスによるもので、一部はA群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)などの細菌によります。多くはのどの痛みや熱に対する対症療法で経過をみますが、溶連菌など細菌が原因の場合は抗菌薬による治療が行われます。診断や治療の要否は、医師の診察・判断によります。
- 咽頭に病原体が感染して炎症が起こる病気で、のどの痛みや飲み込むときの痛み、発熱がみられます。
- 原因の多く(9割以上)はウイルスで、一部はA群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)などの細菌によります。
- 診断では、のどの視診や、溶連菌を調べる検査(咽頭ぬぐい液の検査)が行われることがあります。
- 治療は痛みや熱への対症療法が基本で、溶連菌など細菌が原因の場合は抗菌薬が用いられます。
- 唾液も飲み込めない、口が開けにくい、息苦しいなどの場合は、扁桃周囲膿瘍などのおそれがあり、早急な受診が必要です。
急性咽頭炎の症状
代表的な症状は、のどの痛み、ものを飲み込むときの痛み(嚥下痛)、のどの赤みや腫れです。あわせて、発熱、全身の倦怠感、頭痛がみられることもあります。のどに粘り気のある分泌物や、膿のような苔状のものがつくこともあります。首(頸部)のリンパ節が腫れて、触ると痛むことがあります。溶連菌が原因の場合は、腹痛や嘔吐を伴うこともあるとされています。症状の程度は人によって異なります。のどの強い痛みや高い熱が続く場合、水分がとりにくい場合は、医師にご相談ください。
病型・タイプ
咽頭の炎症は、経過や原因の観点から次のように整理されます。
- ウイルス性の急性咽頭炎:原因の多くを占め、アデノウイルスやコクサッキーウイルスなどの感染で起こります。抗菌薬は効かず、対症療法が中心となります。
- 細菌性の急性咽頭炎:A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)などの細菌による炎症で、抗菌薬による治療が検討されます。
- 扁桃咽頭炎:炎症が咽頭とあわせて口蓋扁桃にも及んだ状態です。
どの状態にあたるかは、医師が診察・検査で判断します。
初期症状・前兆
初期には、のどの違和感や乾いた感じ、飲み込むときの軽い痛み、発熱といった変化としてあらわれることがあります。かぜのような症状から始まることもあり、こうした症状が強くなったり、飲み込むときの痛みや高い熱が続いたりする場合は、受診を考える目安になります。溶連菌による場合は、鼻水や咳が目立たず、突然の発熱とのどの痛みで始まることがあるとされています。症状の程度だけでは原因(ウイルスか細菌か)を見分けることは難しいため、気になる場合は医師にご相談ください。
とくに溶連菌が原因の咽頭炎を治療しないままにすると、まれに合併症が起こることがあります。炎症が扁桃の周囲に広がる扁桃周囲炎や、膿がたまる扁桃周囲膿瘍のほか、リウマチ熱、腎臓の炎症(急性糸球体腎炎)につながることがあるとされています。扁桃周囲膿瘍では、強い咽頭痛や口の開けにくさ(開口障害)、こもった声、唾液が飲み込みにくいといった症状が生じます。症状が強い場合や改善しない場合は、放置せず医師の診察を受けることが大切です。
急性咽頭炎の原因
急性咽頭炎の原因の多く(9割以上)はウイルスで、アデノウイルスやコクサッキーウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルスなどが挙げられます。まれにEBウイルスや単純ヘルペスウイルスが関わることもあります。一部は細菌によるもので、なかでもA群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)が代表的です。溶連菌による感染は5〜15歳の小児に多くみられ、3歳未満や高齢者ではまれとされています。体の抵抗力が落ちているときに感染しやすいとされます。原因の特定は医師の診察・検査によります。
病態メカニズム
咽頭は、鼻や口から入った空気や飲食物の通り道にあたり、ウイルスや細菌などの病原体が体に入る際の入り口にもなります。これらの病原体が咽頭の粘膜に感染すると、粘膜が炎症を起こして赤く腫れ、のどの痛みや飲み込むときの痛み、発熱といった症状があらわれます。炎症が扁桃にも及ぶと扁桃咽頭炎となり、扁桃の周囲の組織へ感染が深く広がって膿がたまると扁桃周囲膿瘍になると考えられています。
なりやすい人・リスク要因
次のような方は急性咽頭炎(とくに溶連菌によるもの)を起こしやすいとされています。
- 5〜15歳ごろのお子さん(溶連菌による咽頭炎が多い年代です)
- のどの感染症にかかっている人と接触する機会が多い方
- 疲れや睡眠不足などで体の抵抗力が落ちている方
- 喫煙や飲酒により、のどへの刺激が続いている方
一方で、溶連菌による感染は3歳未満や高齢者ではまれとされています。心配な点は医師にご相談ください。
急性咽頭炎の診断・検査
診断では、医師がのど(咽頭・扁桃)の赤みや腫れ、白い苔状のものの有無などを視診し、症状や経過を確認します。細菌(溶連菌)が疑われる場合は、のどを綿棒でこすって粘液を採取し(咽頭ぬぐい液の採取)、溶連菌を調べる迅速抗原検査や培養検査が行われます。迅速抗原検査は感度・特異度がおよそ90%とされ、必要に応じて培養で確認することがあります。成人では、発熱・扁桃の膿(滲出物)・咳がないこと・首の前側のリンパ節の腫れと圧痛といった項目(センター基準)を目安に、検査や治療の必要性が判断されることがあります。症状が強い場合は血液検査を行うこともあります。診断は医師の判断によります。
似た疾患・鑑別
のどの痛みや発熱は、かぜ症候群、扁桃炎、喉頭炎など、ほかののどの感染症でもみられます。とくにEBウイルスによる伝染性単核球症でも、のどの痛みや扁桃の腫れ、白苔がみられ、見分けが必要になることがあります。また、炎症が扁桃の周囲に広がった扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍では、より強い症状を伴います。症状が似ていても原因や必要な対応は異なることがあり、これらの見きわめには医師による診察・検査が必要です。
急性咽頭炎の治療・治し方
治療は、のどの痛みや熱に対する対症療法が基本となり、溶連菌など細菌が原因の場合には抗菌薬が用いられます。対症療法としては、水分をとって安静にすること、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)などの解熱鎮痛薬、うがい薬、のどのトローチやスプレーといった局所の治療が、痛みの軽減に役立つとされています。咳や痰がある場合は、それらをやわらげる薬が用いられることもあります。溶連菌感染が確認された場合には、ペニシリンやアモキシシリンなどの抗菌薬が処方されます。ウイルスが原因の場合、抗菌薬は効果がないため用いません。どの治療を行うかは、原因や症状に応じて医師が判断します。
急性期・発作時の治療
のどの痛みや熱がつらいときは、水分をとって安静にし、アセトアミノフェンやNSAIDなどの解熱鎮痛薬で痛みや熱をやわらげる方法があります。うがい薬やのどのトローチ・スプレーが、痛みの軽減に役立つこともあります。溶連菌感染が確認された場合には、抗菌薬(ペニシリンやアモキシシリンなど)が処方され、通常10日間ほど服用します。抗菌薬は症状が軽くなっても、医師の指示どおり最後まで飲みきることが大切です。ただし、唾液も飲み込めない、口が開けにくい、息苦しい、水分がとれずぐったりする、といった場合は、扁桃周囲膿瘍などのおそれがあるため、速やかに対面での受診が必要です。
予防・慢性期の治療
ウイルスが原因の場合は抗菌薬を用いず、痛みや熱への対症療法を行いながら経過をみます。咽頭炎を繰り返す背景には、喫煙や飲酒によるのどへの刺激、睡眠不足などの生活習慣が関わることもあるとされ、こうした生活面の見直しが役立つことがあります。溶連菌による咽頭炎を繰り返す場合や、扁桃炎・扁桃周囲膿瘍を繰り返す場合などには、扁桃を取り除く手術(扁桃摘出術)が検討されることもあります。繰り返しやすい、なかなか改善しないといったお悩みがある場合は、自己判断せず医師にご相談ください。
- 水分をこまめにとり、体を休めましょう。十分な睡眠をとり、のどの痛みで食事がとりにくいときは、のどごしのよいものを選ぶとよいとされています。
- のどの痛みや熱には、アセトアミノフェンやNSAIDなどの解熱鎮痛薬が役立つことがあります。市販薬を使う場合は、用法・用量を守り、ほかに使っている薬がある方は医師や薬剤師にご相談ください。
- うがいや、のどのトローチ・スプレーなどの局所の対処が、痛みの軽減に役立つことがあります。
- 喫煙や飲酒はのどへの刺激となるため、症状のあるあいだは控えるとよいとされています。
これらは一般的なセルフケアの目安です。溶連菌など細菌が原因の咽頭炎には抗菌薬による治療が必要になることがあり、セルフケアだけで様子をみるのではなく、症状が強いときや長引くとき、水分がとりにくいときは、自己判断で済ませず医師にご相談ください。
予防・生活習慣
急性咽頭炎の多くはウイルスや細菌の感染で起こるため、日ごろの感染対策が予防に役立ちます。手洗いやうがいを心がける、のどの感染症にかかっている人との接触に注意する、バランスのよい食事や十分な睡眠で体調を整えるといった一般的な対策が挙げられます。喫煙や飲酒を控えることも、のどの負担を減らすうえで役立つとされています。咽頭炎を繰り返す場合や、予防について不安がある場合は、自己判断せず医師にご相談ください。持病がある方や、お子さん・妊娠中の方は、あらかじめ医師にご確認ください。
治療期間・見通し
見通しは、原因や症状の程度によって異なります。多くは1〜2週間ほどで軽快していくとされ、薬を使う場合は服薬開始から3〜5日程度で症状がやわらいでいくことがあります。溶連菌が原因の場合、抗菌薬は通常10日間ほど服用します。ウイルスが原因の場合は抗菌薬は効かず、対症療法を行いながら経過をみます。喫煙・飲酒を続けていたり、体調が整わなかったりすると長引くこともあります。治療期間の見込みは一人ひとりで異なるため、医師にご確認ください。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
のどの強い痛みや、ものを飲み込むときの痛み、高い熱が続く、扁桃が大きく腫れている、といった場合は、医療機関を受診する目安です。とくに、溶連菌が疑われる場合は検査や抗菌薬による治療が必要になることがあります。市販の解熱鎮痛薬を使っても症状が改善しない場合や、のどの痛みを繰り返している場合も、一度医師にご相談ください。お子さんや妊娠中の方の症状は、早めに受診することがすすめられます。
次のような場合は、扁桃周囲膿瘍や気道が狭くなるなど、緊急の対応や対面での精査が必要な状態のおそれがあります。すぐに医療機関を受診し、症状が強いときは救急の受診をご検討ください。
- 唾液も飲み込めない、よだれが出る、水分がとれずぐったりしている(脱水のおそれ)。
- 口が開けにくい(開口障害)、声がこもる(含み声)、強い咽頭痛が片側に偏っている(扁桃周囲膿瘍のおそれ)。
- 息が苦しい、呼吸がゼーゼーする、首が腫れて痛む(気道が狭くなっているおそれ)。
- 高い熱が続く、意識がはっきりしない、ぐったりして元気がない。
これらはオンライン診療だけでは対応できません。ためらわずに対面での受診や救急の受診をご検討ください。
オンライン診療でできること
オンライン診療では、のどの痛みや発熱などの症状の相談、経過が落ち着いている場合の経過観察、水分・安静・生活面のアドバイスなどに対応できる場合があります。症状に応じて、解熱鎮痛薬やうがい薬などが保険適用で処方されることもあります。対応できる範囲は症状や経過によって異なり、溶連菌の確定には検査が必要になるなど、処方や治療方針は医師の診察・判断によります。
対面受診が必要なケース
溶連菌を調べる検査(咽頭ぬぐい液の迅速検査・培養)や、のど・扁桃の詳しい視診・重症度の評価が必要な場合、扁桃周囲膿瘍が疑われ切開して膿を出す処置が必要な場合、唾液が飲み込めない・口が開けにくい・息苦しい・水分がとれないといった危険なサインがある場合は、対面での診察や検査が必要です。こうした場合はオンライン診療では対応できないため、まずは対面受診や救急の受診をご検討ください。
費用の目安
急性咽頭炎の診療は公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は年齢や所得に応じて原則1〜3割です。費用は診察内容や検査、処方される薬によって変わります。オンライン診療の費用や自己負担の目安については、料金・保険や受診の流れをご確認ください。具体的な金額は状況により異なるため、あらかじめご相談ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
急性咽頭炎の受診で
こんなお悩み、ありませんか?
思い当たるものが1つでもあれば急性咽頭炎の可能性があります。症状が重症化するまえに、お気軽にご相談ください。
ご相談ください!
急性咽頭炎なら
受診までの3ステップ
受診ボタンから症状を選び、問診にご回答ください。アプリのインストールや予約は不要です。
順番になると医師がオンラインで診察します。待ち時間はスマホで自由にお過ごしいただけます。
診察後に処方箋を発行。お薬は最短当日に薬局受取、または自宅配送でお受け取りいただけます。
オンライン診療と
対面診療の違い
オンライン診療
タブレット
受け取り
※ 対面診療の待ち時間・診療時間は一般的な目安です。症状や医療機関により異なります。
急性咽頭炎の治療で
ClinicSpotが
選ばれる5つの理由
はじめての方にも、続けて通う方にも。
急性咽頭炎で
処方できるお薬
診察のうえ、症状に合わせて医師が処方します。
細菌のタンパク質合成を阻害して増殖を抑えるマクロライド系抗菌薬です。組織内に長くとどまるため、1日1回3日間の服用で効果が続き、急性咽頭炎・扁桃炎などの治療に用いられます。
アジスロマイシンの詳細はこちら›アモキシシリンはペニシリン系の経口抗菌薬(250mg錠)です。細菌の増殖を抑え、咽頭炎や扁桃炎などの細菌感染症の改善を図ります。医師の診断のもと、決められた期間しっかり服用することが大切です。
アモキシシリンの詳細はこちら›抗炎症作用のあるアズレンスルホン酸ナトリウムを配合したうがい薬です。のどの粘膜の炎症をやわらげ、急性咽頭炎などによる痛みや腫れの緩和を助けます。水で薄めてうがいする外用の含嗽薬で、1日数回使用します。
アズレンスルホン酸Naうがい液の詳細はこちら›フロモックスは細菌の細胞壁合成を妨げて増殖を抑えるセフェム系抗菌薬です。急性咽頭炎や扁桃炎などの原因菌に働きかけ、のどの痛みや発熱といった症状の改善を目指して処方されます。
フロモックスの詳細はこちら›セフカペンピボキシルは第三世代セフェム系の経口抗菌薬(100mg錠)です。細菌の増殖を抑えることで、咽頭炎や扁桃炎などの細菌感染症の症状改善を図ります。医師の診断のもと、決められた期間しっかり服用することが大切です。
セフカペンピボキシルの詳細はこちら›炎症をやわらげる作用をもつ抗炎症・抗プラスミン薬です。急性上気道炎や急性咽頭炎、感冒にともなうのどの痛みや腫れ、赤みの緩和に用いられます。1日3回の服用で炎症症状の改善が期待できます。
トラネキサム酸の詳細はこちら›※ 実際の処方は診察に基づき決定します。市販できない医療用医薬品も医師の判断で処方可能です。
お薬の受け取り方法
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受け取りの薬局は全国どこでもご自身で指定できます。指定した薬局で、診察後30分程度でお薬を受け取れます。
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※ 配送料¥0は薬局受け取りの場合。自宅配送は¥550〜となります。
※ お薬の金額はご利用いただく保険種別及び受給証、お薬の薬価等によって変動致します。
下記の決済方法がご利用いただけます。
急性咽頭炎で利用された
患者様の声
のどの痛みで水を飲むのもつらく、声を出すのも大変でした。話すのが苦しい状態でも、オンラインなら問診中心で受診でき、医師が丁寧に症状を確認してくれました。その日のうちに薬が届き、外出せずに治療を始められて助かりました。のどがつらいときこそ自宅受診がありがたいと実感しました。
のどの痛みと発熱が出て、扁桃も腫れているようで不安でした。オンラインで相談すると、医師が扁桃炎の可能性や溶連菌の場合の対面検査についても説明してくれて安心できました。まずは保険適用で薬を処方してもらい、最短当日に届いたのがとても心強かったです。
毎年疲れがたまるとのどから体調を崩します。今回も痛みが強く、通院の時間が取れずに困っていましたが、夜にスマホから受診できました。医師にのどの状態を伝えて薬を選んでもらい、翌日には手元に届きました。予約不要で保険も使えて、忙しい日々の中で本当に助かりました。
受診に関するよくある質問
症状が軽い場合は、水分を多めにとって休養をとることで軽くなることがあり、市販の解熱鎮痛薬やうがい薬、漢方薬で症状がやわらぐこともあります。ただし、溶連菌など細菌が原因の場合は抗菌薬による治療が必要になることがあり、市販薬だけでは対応できません。発熱や痛みが強い、水分がとりにくい、市販薬で改善しないといった場合は、自己判断で続けずに医療機関を受診してください。使用中の薬がある場合は医師や薬剤師にご相談ください。
のどを専門とする耳鼻咽喉科が主な窓口になります。発熱などの全身症状があるときは内科や、お子さんの場合は小児科でも相談できます。扁桃周囲膿瘍が疑われる場合や処置が必要な場合は、耳鼻咽喉科での診察がすすめられます。
代表的な症状は、のどの痛み、ものを飲み込むときの痛み(嚥下痛)、のどの赤みや腫れです。あわせて、発熱、全身の倦怠感、頭痛がみられることもあります。首のリンパ節が腫れて触ると痛むこともあり、溶連菌が原因の場合は腹痛や嘔吐を伴うこともあるとされています。症状の程度は人によって異なります。
原因の多く(9割以上)はウイルスで、アデノウイルスやコクサッキーウイルスなどが挙げられます。一部は細菌によるもので、A群β溶血性レンサ球菌(溶連菌)が代表的です。溶連菌による感染は5〜15歳の小児に多いとされています。原因の特定は医師の診察・検査によります。
とくに溶連菌が原因の咽頭炎を治療しないままにすると、まれに合併症が起こることがあります。炎症が扁桃の周囲に広がる扁桃周囲炎や、膿がたまる扁桃周囲膿瘍、リウマチ熱、腎臓の炎症(急性糸球体腎炎)につながることがあるとされています。症状が強い場合や改善しない場合は、放置せず医師の診察を受けることが大切です。
急性咽頭炎はウイルスや細菌の感染で起こるため、原因となる病原体が人から人へうつることがあります。手洗いやうがいを心がける、症状のある人との接触に注意するといった一般的な感染対策が役立ちます。うつるかどうかや、仕事・学校を休む目安については、症状に応じて医師にご相談ください。
抗菌薬が必要かどうかは原因によります。原因の多くを占めるウイルス性の咽頭炎には抗菌薬は効かず、痛みや熱への対症療法が中心となります。溶連菌など細菌が原因と確認された場合には、ペニシリンやアモキシシリンなどの抗菌薬が用いられます。どの薬を使うかは、検査結果や症状をもとに医師が判断します。
急性咽頭炎はお子さんにも多くみられ、妊娠中の方にも起こることがあります。妊娠中は使用できる薬に配慮が必要な場合があり、お子さんの症状も自己判断が難しいことがあります。お子さんや妊娠中の方の症状については、自己判断せず医療機関でご相談ください。
のどの痛みや発熱などの症状の相談、経過が落ち着いている場合の経過観察、生活面のアドバイスなどにオンラインで対応できる場合があります。症状に応じて解熱鎮痛薬やうがい薬などが処方されることもあります。ただし、溶連菌を調べる検査や、扁桃周囲膿瘍が疑われる場合の処置、危険なサインがある場合は対面受診が必要です。詳しくは受診の流れをご覧ください。
急性咽頭炎の診療は公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は原則1〜3割です。費用は診察や検査、処方薬によって変わります。オンライン診療の費用の目安は料金・保険をご確認ください。
見通しは原因や症状の程度によって異なります。多くは1〜2週間ほどで軽快していくとされ、薬を使う場合は服薬開始から3〜5日程度で症状がやわらいでいくことがあります。溶連菌が原因の場合、抗菌薬は通常10日間ほど服用します。喫煙・飲酒を続けていると長引くこともあります。見込みは医師にご確認ください。
急性咽頭炎は、咽頭に炎症が起こって、のどの痛みや飲み込むときの痛みが目立つ状態で、「のどかぜ」とも呼ばれます。溶連菌など細菌が原因の場合は、鼻水や咳が目立たず、突然の発熱とのどの痛みで始まることがあるとされています。症状だけで原因を見分けることは難しいため、気になる場合は医師にご相談ください。
水分をこまめにとって安静にする、十分な睡眠をとる、のどごしのよいものを選ぶ、うがいや解熱鎮痛薬・トローチで痛みをやわらげる、喫煙や飲酒を控える、といった一般的なセルフケアがあります。これらは症状をやわらげる目安であり、溶連菌など細菌が原因の場合は抗菌薬による治療が必要になることがあります。症状が強い・長引く、水分がとりにくいときは、自己判断せず医師にご相談ください。
唾液も飲み込めない、よだれが出る、水分がとれずぐったりしている、口が開けにくい、声がこもる、息が苦しい、首が腫れて痛む、高い熱が続く、といった場合は、扁桃周囲膿瘍や気道が狭くなるなど緊急の状態のおそれがあります。これらはオンライン診療では対応できないため、すぐに対面での受診や救急の受診をご検討ください。
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
- 扁桃咽頭炎 - MSDマニュアル プロフェッショナル版
- のどの感染症 - MSDマニュアル家庭版
- 急性咽頭炎について - メディカルノート
- 「急性咽頭炎」の治療について医師が解説 - メディカルノート
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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