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※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
急性胃腸炎について
急性胃腸炎は、胃や腸の粘膜に炎症が起こり、下痢・吐き気・嘔吐・腹痛といった症状が急にあらわれる状態です。多くはウイルスや細菌などの微生物の感染によって起こり、感染性胃腸炎と呼ばれます。原因となる微生物はノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスが多く、カンピロバクターやサルモネラなどの細菌、寄生虫が関わることもあります。多くは安静と水分・電解質の補給によって数日で自然に軽快しますが、乳幼児や高齢者などでは脱水が問題になることがあります。診断や治療の要否は医師の診察・判断によります。
- 胃や腸の粘膜に炎症が起こり、下痢・吐き気・嘔吐・腹痛などが急にあらわれる状態です。
- 多くはウイルス(ノロ・ロタなど)や細菌の感染による感染性胃腸炎です。
- 治療の基本は安静と水分・電解質の補給で、多くは数日で軽快します。
- 乳幼児・高齢者・免疫の低下した方などでは脱水が問題になることがあります。
- 血便・高熱・強い腹痛・水分がとれないなどの場合は、対面での受診が必要です。
急性胃腸炎の症状
代表的な症状は、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛です。原因によっては発熱を伴うことがあり、細菌感染では血便がみられることもあります。ノロウイルスによる感染性胃腸炎では、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛が主な症状で、発熱は軽度のことが多く、症状は1〜2日ほど続いた後に軽快するとされています。嘔吐や下痢が続くと体の水分や塩分が失われ、脱水につながることがあります。症状の程度は原因や体調によって異なります。気になる症状が続く場合は医師にご相談ください。
病型・タイプ
急性胃腸炎は原因によって大きく次のように分けられます。
- ウイルス性:ノロウイルスやロタウイルスなどによるもので、感染性胃腸炎の多くを占めます。冬季に流行しやすいとされています。
- 細菌性:カンピロバクター、サルモネラ、腸管出血性大腸菌などによるもので、発熱や血便を伴うことがあります。
- 寄生虫(原虫)によるもの:ジアルジアやクリプトスポリジウムなどによるものです。
このほか、薬剤や化学物質が胃腸の炎症の原因となることもあります。どのタイプにあたるかは医師の診察・検査によります。
初期症状・前兆
初期には、吐き気やお腹の不快感、軟便などとしてあらわれ、その後に嘔吐や下痢、腹痛がはっきりしてくることがあります。ノロウイルスなどでは、感染から発症までの潜伏期間は1〜2日程度とされ、症状が急に始まるのが特徴です。発症のきっかけとして、加熱が不十分な食品を食べた、同じような症状の人と接触した、といった心当たりがある場合もあります。症状が続く・強くなる場合は医師にご相談ください。
多くは数日で自然に軽快しますが、嘔吐や下痢が続くと体の水分と電解質が失われ、脱水や電解質の異常(血液中のカリウムやナトリウムの低下など)を起こすことがあります。脱水が進むと血圧の低下や脈拍の増加がみられ、重い場合には循環血液量減少性ショックや腎機能の低下につながることがあります。原因となる菌によっては、腸管出血性大腸菌(O157など)による溶血性尿毒症症候群や、カンピロバクター感染後のギラン・バレー症候群といった合併症が起こることもあります。乳幼児や高齢者はとくに注意が必要です。
急性胃腸炎の原因
急性胃腸炎の多くは、微生物の感染によって起こります。原因となる微生物には、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス、カンピロバクター・サルモネラ・腸管出血性大腸菌などの細菌、ジアルジアやクリプトスポリジウムなどの寄生虫があります。感染は、感染した人の便や吐物を介した経口感染(糞口感染)、汚染された食べものや水、加熱が不十分な二枚貝などの摂取、感染した人が調理した食品を介した二次感染などによって広がります。感染以外にも、薬剤や化学物質が原因となることがあります。原因の特定は医師の診察・検査によります。
病態メカニズム
口から体内に入ったウイルスや細菌などが胃や腸の粘膜で増え、粘膜に炎症を起こすことで、下痢や嘔吐、腹痛といった症状があらわれます。腸の粘膜が炎症を起こすと水分の吸収がうまくいかなくなり、下痢によって水分と電解質が多く失われます。嘔吐も加わると、体から失われる水分・塩分がさらに増え、脱水につながります。細菌の種類によっては毒素を産生し、症状に関わることがあります。
なりやすい人・リスク要因
次のような方は、感染や重症化に注意が必要とされています。
- 6歳未満の乳幼児
- 高齢の方
- 免疫のはたらきが低下している方
- 重い持病のある方
- 加熱が不十分な二枚貝や食品を食べる機会が多い方
- 感染した人と接する機会が多い方(家庭内や施設など)
これらの要因は重なることもあります。心配な点は医師にご相談ください。
急性胃腸炎の診断・検査
診断は、症状や経過、食事の内容や周囲の感染者との接触、最近の抗菌薬の使用歴などの問診をもとに行われることが多いです。症状が重い場合や48時間以上続く場合には、便の検査で白血球や細菌・ウイルス・寄生虫の有無を調べることがあります。脱水や電解質の異常が疑われる場合には血液検査で水分・電解質のバランスや腎機能を確認し、症状が長く続く場合には内視鏡検査で潰瘍性大腸炎などほかの病気との区別が行われることもあります。診断は医師の判断によります。
似た疾患・鑑別
下痢や腹痛、嘔吐などの症状は、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、虫垂炎、食中毒、過敏性腸症候群、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などでも起こることがあります。強い腹痛の場合には、緊急の対応が必要な別の病気が隠れていることもあります。症状が似ていても原因は異なることがあり、これらの見きわめには医師による診察・検査が必要です。
急性胃腸炎の治療・治し方
急性胃腸炎の治療は、安静と、失われた水分・電解質を補うことが基本です。多くのウイルス性胃腸炎には、原因のウイルスそのものに効く薬はなく、症状をやわらげる対症療法が中心となります。水分は少量ずつこまめにとり、脱水が疑われる場合や乳幼児では、塩分と糖分が適切に含まれた経口補水液が適しているとされています。吐き気が強いときには制吐薬が用いられることがあります。下痢止め薬は、血便がなく特定の条件を満たす場合に使われることがありますが、細菌感染が疑われる場合などには適さないことがあります。抗菌薬は、原因が細菌とわかっていても通常は控えるのが基本で、特定の細菌感染などに限って使われます。どの治療を選ぶかは、症状や原因をもとに医師が判断します。
急性期・発作時の治療
症状が強い時期は、無理に食事をとろうとせず、まずは安静にして水分と電解質の補給を優先します。嘔吐があるときでも、水分は一度に多くではなく、少量ずつ回数を分けてとるようにします。脱水の予防には、塩分と糖分が適切に含まれた経口補水液が適しているとされています。市販の下痢止め薬を自己判断で使うと、原因によっては回復を遅らせることがあるため注意が必要です。水分がとれない、症状が強い・長引くといった場合は、自己判断で我慢を続けず、医師の診察を受けてください。
予防・慢性期の治療
急性胃腸炎の多くは数日で軽快するため、長期の治療を要することは多くありません。症状が落ち着いてきたら、おかゆやうどんなど消化のよいものから少しずつ食事を再開します。乳製品は下痢が治まってから数日後まで消化しにくいことがあるとされています。症状が長引く場合や繰り返す場合、脱水や体重減少がみられる場合は、ほかの病気の可能性も含めて医師にご相談ください。回復後もしばらくは手洗いを徹底し、周囲への感染を防ぐことが大切です。
- 水分と電解質の補給を心がけましょう。嘔吐があるときも、少量ずつ回数を分けてとるようにします。脱水が疑われる場合や乳幼児では、塩分と糖分が適切に含まれた経口補水液が適しているとされています。
- 炭酸飲料やカフェインの入った飲みもの、スポーツドリンクは、水分補給に適さない場合があるとされています。とくに幼いお子さんへのスポーツドリンクの使用には注意が必要です。
- 食事は無理をせず、症状が落ち着いてから、おかゆやうどんなど消化のよいものを少量ずつ再開しましょう。乳製品は下痢が治まってから数日後まで控えめにするとよいとされています。
- 市販の下痢止め薬は、原因によっては回復を遅らせることがあるため、自己判断での使用に注意し、心配なときは医師や薬剤師にご相談ください。
- 感染を広げないために、排便後や調理前の手洗いを流水と石けんでしっかり行いましょう。
これらは一般的なセルフケアの目安です。水分がとれない、症状が強い・長引く、血便や高熱を伴うといった場合は、自己判断で済ませず医師にご相談ください。
予防・生活習慣
感染性胃腸炎の予防には、日々の衛生管理が役立ちます。排便後や調理・食事の前には、流水と石けんでしっかり手を洗いましょう。ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいとされ、流水と石けんによる手洗いが重要とされています。食品は中心部までよく加熱し(ノロウイルス対策では中心部が85〜90℃で90秒以上の加熱が望まれるとされています)、二枚貝などは十分に火を通します。患者の吐物や便を処理する際は、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や適切な取り扱いが有効とされています。ロタウイルスにはワクチンがあり、乳児期の接種が行われています。予防接種については医師にご相談ください。
治療期間・見通し
急性胃腸炎の多くは、安静と水分補給によって数日で自然に軽快します。ノロウイルスによる感染性胃腸炎では、症状は1〜2日ほど続いた後に軽快するとされています。ただし、原因や体調によって経過は異なり、脱水や合併症がある場合には回復に時間がかかることがあります。回復後もしばらくは便の中にウイルスが排出されることがあるため、手洗いなどの対策を続けることがすすめられます。見通しについては医師にご確認ください。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
下痢や嘔吐が強い、水分が十分にとれない、症状が48時間以上続く、血便や高熱・強い腹痛を伴うといった場合は、医療機関を受診することがすすめられます。とくに6歳未満の乳幼児や高齢の方、免疫の低下している方、重い持病のある方は、脱水などで重症化しやすいため、早めの受診が大切です。お子さんで嘔吐が24時間続く場合も、あらためて医師の診察を受けることがすすめられています。
次のような場合は、脱水やほかの重い病気のおそれがあり、すぐに対面での受診や救急対応が必要です。
- 水分をとってもすぐ吐いてしまい、水分がとれない
- 尿の回数が減る、口の中が乾く、力が入らない、立ちくらみがするなど脱水が疑われる(乳児では、泣いても涙が出ない、おむつがぬれない)
- 血便が出る、便が黒い
- 高熱を伴う、強い腹痛が続く
- ぐったりして反応が鈍い、意識がはっきりしない
- 症状が48時間以上続く、または悪化していく
とくに乳幼児・高齢の方・免疫の低下した方・持病のある方は重症化しやすいため注意が必要です。これらはオンライン診療では対応できません。ためらわずに対面での受診や救急外来の受診、救急車の要請をご検討ください。
オンライン診療でできること
オンライン診療では、症状が比較的軽く水分がとれている方について、経過や生活上の注意点の相談、水分・電解質の補給や食事に関するアドバイス、症状をやわらげる対症療法についての相談などに対応できる場合があります。感染を広げないための注意点についてもオンラインで相談できることがあります。対応できる範囲は症状や経過によって異なり、処方や治療方針は医師の診察・判断によります。
対面受診が必要なケース
水分がとれない、脱水が疑われる、血便や高熱・強い腹痛を伴う、症状が48時間以上続くといった場合や、乳幼児・高齢の方・免疫の低下した方で重症化が心配される場合は、点滴(輸液)や検査を含めた対面での診察が必要です。便の検査や血液検査が必要な場合、ほかの病気との区別が必要な場合も同様です。こうした場合はオンライン診療では対応できないため、対面での受診をご検討ください。
費用の目安
急性胃腸炎の診療は公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は年齢や所得に応じて原則1〜3割です。費用は診察内容や検査、処方される薬によって変わります。オンライン診療の費用や自己負担の目安については、料金・保険や受診の流れをご確認ください。具体的な金額は状況により異なるため、あらかじめご相談ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
急性胃腸炎の受診で
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思い当たるものが1つでもあれば急性胃腸炎の可能性があります。症状が重症化するまえに、お気軽にご相談ください。
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受診までの3ステップ
受診ボタンから症状を選び、問診にご回答ください。アプリのインストールや予約は不要です。
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診察後に処方箋を発行。お薬は最短当日に薬局受取、または自宅配送でお受け取りいただけます。
オンライン診療と
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※ 対面診療の待ち時間・診療時間は一般的な目安です。症状や医療機関により異なります。
急性胃腸炎の治療で
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はじめての方にも、続けて通う方にも。
急性胃腸炎で
処方できるお薬
診察のうえ、症状に合わせて医師が処方します。
生きたビフィズス菌を補い、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える整腸剤です。下痢症や急性胃腸炎にともなうお腹の不調に用いられ、便通のバランスを整えます。比較的おだやかに使えるのが特長です。
ビフィズス菌製剤の詳細はこちら›消化管の動きを整え、吐き気・嘔吐や胃部の不快感を抑える制吐薬です。急性胃腸炎や嘔吐にともなう症状の緩和に用いられ、食前の服用で効果が期待できます。医師の診察のうえ処方されます。
メトクロプラミドの詳細はこちら›ミヤBMは酪酸菌(宮入菌)を含む整腸剤です。腸内で善玉菌を助けて環境を整え、下痢や軟便をやわらげます。抗菌薬に強い性質があり、抗菌薬使用時の腸のケアにも用いられます。
ミヤBMの詳細はこちら›ナウゼリンは消化管の動きを整え、吐き気や嘔吐を抑えるドンペリドン製剤です。胃のむかつきや食欲不振をともなう急性胃腸炎などに用いられ、症状のつらい時期を支えます。
ナウゼリンの詳細はこちら›脳の嘔吐中枢に作用し、吐き気・嘔吐を抑える制吐薬です。急性胃腸炎やめまいにともなう強い吐き気など、つらい嘔吐症状の場面で用いられます。作用が比較的しっかりしたお薬です。
プロクロルペラジンの詳細はこちら›酪酸をつくる善玉菌を補い、腸内環境を整える整腸剤です。下痢症や急性胃腸炎に用いられ、乱れた腸の働きを整えます。抗菌薬と併用しても影響を受けにくいタイプもあり、幅広く使われます。
酪酸菌製剤の詳細はこちら›腸の運動を抑え、水分の吸収を促すことで下痢を止める止瀉薬です。下痢症や急性胃腸炎の下痢に用いられますが、感染性が疑われる場合には使えないため医師の判断が重要です。
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タンニン酸アルブミンの詳細はこちら›※ 実際の処方は診察に基づき決定します。市販できない医療用医薬品も医師の判断で処方可能です。
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下記の決済方法がご利用いただけます。
急性胃腸炎で利用された
患者様の声
夜中に急な吐き気と下痢で動けなくなり、病院に行くのも難しい状態でした。スマホから受診でき、吐き気止めと整腸剤を処方してもらえて本当に助かりました。水分の取り方も教えてもらえ、翌日にはお薬が届いて安心できました。
子どもの世話をしながら自分も胃腸炎になってしまい、外出できずに困っていました。オンラインで医師に相談でき、保険適用でお薬を出してもらえたのが心強かったです。自宅で治療を始められ、受診の負担がなかったのがありがたかったです。
出張先で急な腹痛と下痢に見舞われ、どこを受診すればいいか分かりませんでした。予約不要でその場から診てもらえ、脱水を防ぐ注意点まで説明してもらえて安心。お薬も最短で届き、無事に予定を乗り切ることができました。
受診に関するよくある質問
治療の基本は、安静にして、失われた水分と電解質を補うことです。多くのウイルス性胃腸炎には原因ウイルスに直接効く薬はなく、症状をやわらげる対症療法が中心となります。水分は少量ずつこまめにとり、脱水が疑われる場合や乳幼児では経口補水液が適しているとされています。多くは数日で軽快しますが、水分がとれない・症状が強いときは医師の診察を受けてください。治療内容は医師が判断します。
症状が軽く水分がとれている場合は、安静と水分補給で経過をみることがありますが、市販の下痢止め薬は原因によっては回復を遅らせることがあるため、自己判断での使用には注意が必要です。血便や高熱を伴う、水分がとれない、症状が長引くといった場合は、市販薬で済ませず医療機関を受診してください。使用中の薬がある場合は医師や薬剤師にご相談ください。
一般的には内科(消化器内科)が窓口になります。お子さんの場合は小児科でご相談ください。症状や経過に応じて、必要な検査や専門の診療科を紹介されることがあります。
代表的な症状は、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛です。原因によっては発熱を伴い、細菌感染では血便がみられることもあります。ノロウイルスによるものでは発熱は軽度のことが多く、症状は1〜2日ほど続いた後に軽快するとされています。嘔吐や下痢が続くと脱水につながることがあります。
多くは数日で軽快しますが、嘔吐や下痢が続くと脱水や電解質の異常を起こすことがあります。脱水が進むと血圧の低下や脈拍の増加がみられ、重い場合には腎機能の低下などにつながることがあります。とくに乳幼児や高齢の方は重症化しやすいため、水分がとれない・ぐったりするなどの場合は放置せず受診してください。
多くはウイルス(ノロ・ロタなど)や細菌(カンピロバクター・サルモネラ・腸管出血性大腸菌など)、寄生虫の感染によって起こります。感染は、感染者の便や吐物を介した経口感染、汚染された食べものや水、加熱が不十分な二枚貝などの摂取で広がります。感染以外に薬剤や化学物質が原因となることもあります。原因の特定は医師の診察・検査によります。
水分は一度に多くではなく、少量ずつ回数を分けてとることがすすめられます。脱水が疑われる場合や乳幼児では、塩分と糖分が適切に含まれた経口補水液が適しているとされています。炭酸飲料やカフェイン飲料、スポーツドリンクは適さない場合があり、とくに幼いお子さんへのスポーツドリンクには注意が必要です。尿が減る・口が乾く・力が入らないなど脱水が疑われるときは受診してください。
下痢止め薬は、血便がなく特定の条件を満たす場合に使われることがありますが、細菌感染が疑われる場合などには適さないことがあります。抗菌薬(抗生物質)は、原因が細菌とわかっていても通常は控えるのが基本とされ、特定の細菌感染などに限って使われます。ウイルスが原因の場合は抗菌薬は効きません。薬の使用は自己判断せず、医師の判断によります。
症状が強い時期は無理に食べず、水分補給を優先します。症状が落ち着いてきたら、おかゆやうどんなど消化のよいものを少量ずつ再開しましょう。乳製品は下痢が治まってから数日後まで消化しにくいことがあるとされています。脂っこいものや刺激の強いものは控えめにするとよいでしょう。
急性胃腸炎はお子さんや妊娠中の方にも起こります。とくに乳幼児は脱水を起こしやすく、嘔吐が24時間続く場合はあらためて医師の診察を受けることがすすめられています。妊娠中は使用できる薬に配慮が必要な場合があります。お子さんや妊娠中の方の症状は、自己判断せず医療機関でご相談ください。
症状が比較的軽く水分がとれている方について、経過や水分補給・食事の相談、対症療法についての相談などにオンラインで対応できる場合があります。ただし、水分がとれない、脱水が疑われる、血便や高熱を伴う、乳幼児や高齢の方などで重症化が心配される場合は、点滴や検査を含めた対面受診が必要です。詳しくは受診の流れをご覧ください。
急性胃腸炎の診療は公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は原則1〜3割です。費用は診察や検査、処方薬によって変わります。オンライン診療の費用の目安は料金・保険のページをご確認ください。
排便後や調理・食事の前には、流水と石けんでしっかり手を洗いましょう。ノロウイルスはアルコール消毒が効きにくいとされ、手洗いが重要です。吐物や便を処理する際は、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や適切な取り扱いが有効とされています。タオルや食器の共用を避け、回復後もしばらくは手洗いを続けることがすすめられます。
多くは安静と水分補給で数日以内に軽快し、ノロウイルスによるものでは症状が1〜2日ほど続いた後に軽快するとされています。ただし、水分がとれない、血便や黒い便が出る、高熱や強い腹痛を伴う、ぐったりして反応が鈍い、症状が48時間以上続くといった場合は、脱水やほかの重い病気のおそれがあるため、すぐに対面での受診が必要です。これらはオンライン診療では対応できません。
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
- 胃腸炎の概要 - MSDマニュアル家庭版
- ノロウイルスに関するQ&A - 厚生労働省
- 感染性胃腸炎(特にノロウイルス) - 厚生労働省
- ノロウイルス感染症 - 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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