1日200名以上の患者様に
ご利用いただいています
※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
アレルギー性結膜炎について
アレルギー性結膜炎は、花粉やダニなどのアレルゲンに対する免疫反応が結膜(まぶたの裏や白目をおおう膜)に起こり、目のかゆみ・充血・涙目・目やになどを生じる病気です。花粉が飛ぶ時期だけ症状が出る「季節性」と、ハウスダストなどにより一年を通じて続く「通年性」があります。多くは軽症ですが、子どもに多い春季カタルなど、角膜に影響して視力低下につながる重症型もあります。治療は抗アレルギー点眼薬を中心とした薬物療法が基本で、原因や重症度に応じて医師が診察のうえ判断します。
- 主な症状は目のかゆみ・充血・涙目・目やに
- アレルゲンにより、花粉が原因の季節性と、ダニ・ハウスダストが原因の通年性に分かれます
- 多くは軽症ですが、春季カタルなど視力に関わる重症型もあります
- 治療の中心は抗アレルギー点眼薬で、重症度に応じて医師が調整します
- 花粉が飛び始める前から始める初期療法で、症状の軽減が期待できます
アレルギー性結膜炎の症状
代表的な症状は目のかゆみで、掻くほどかゆみが強くなる傾向があります。あわせて、充血、涙目(流涙)、目やに(眼脂)、異物感、まぶしさ(羞明)などがみられます。目をこすりすぎると白目がむくむ(結膜浮腫)ことがあり、重症の春季カタルではまぶたの裏に石垣のような凸(巨大乳頭)が多発し、角膜に潰瘍ができて視力が低下することもあります。季節性・通年性のアレルギー性結膜炎は角膜の病変がないことが多く、視力の低下を伴わない比較的軽症のことが一般的です。
病型・タイプ
- 季節性アレルギー性結膜炎:スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサなどの花粉が飛ぶ季節に限って症状が出るタイプです。花粉症の目の症状もこれに含まれます。
- 通年性アレルギー性結膜炎:ダニ・ハウスダスト・カビ・ペットのフケなどが原因で、一年を通じて症状が続くタイプです。
- 春季カタル:子ども(特に男児)に多い重症型で、激しいかゆみ、白い糸状の目やに、まぶたの裏の石垣状の乳頭がみられ、角膜潰瘍や視力低下を起こすことがあります。
- アトピー性角結膜炎:アトピー性皮膚炎に合併してみられる慢性の角結膜炎です。
- 巨大乳頭結膜炎:汚れたコンタクトレンズなどの機械的刺激が誘因となり、まぶたの裏に大きな乳頭ができるタイプです。
初期症状・前兆
多くはかゆみから始まります。目のかゆみに続いて、充血や涙目、目やになどがあらわれることが一般的です。花粉が原因の季節性では、花粉が飛び始める時期に一致して症状が出やすくなります。
季節性・通年性の多くは軽症で、原因を避けて適切に点眼治療を行うことで症状をやわらげられます。ただし、かゆみで目をこすり続けると結膜浮腫やかき壊しを起こすことがあります。春季カタルやアトピー性角結膜炎などの重症型では、角膜に潰瘍や混濁が生じて視力が低下することがあり、症状の程度は医師の診察による評価が必要です。
アレルギー性結膜炎の原因
原因は、アレルギーを起こすアレルゲンです。季節性ではスギ・ヒノキ(2〜5月ごろ)、カモガヤなどのイネ科、ブタクサ(秋)といった花粉が代表的です。通年性ではダニ、ハウスダスト、カビ、ペットのフケなどが原因となります。巨大乳頭結膜炎では、汚れたコンタクトレンズなどの機械的刺激が誘因となります。
病態メカニズム
アレルゲンに反応してマスト細胞(肥満細胞)からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されることで、結膜に炎症とかゆみが生じるI型アレルギー反応が関与すると考えられています。
なりやすい人・リスク要因
アトピー素因のある方や、花粉症・アレルギー性鼻炎・気管支ぜんそくなど他のアレルギー疾患を持つ方は起こりやすい傾向があります。ダニ・ハウスダストは、温度約25℃・湿度70〜80%の環境で繁殖しやすいとされます。春季カタルは従来10歳以下の男児に多いとされてきました。コンタクトレンズを使用している方は巨大乳頭結膜炎に注意が必要です。
アレルギー性結膜炎の診断・検査
症状の経過と、まぶたの裏や白目の結膜の所見から診断します。確定のためには、目やにや結膜をこすって好酸球(I型アレルギーで増える炎症細胞)を調べる検査が用いられます。あわせて、涙液中の総IgEや血液検査、皮膚テストで原因となるアレルゲンを調べることがあります。診断や検査の要否は医師が判断します。
似た疾患・鑑別
ウイルス性結膜炎や細菌性結膜炎などの感染性結膜炎、ドライアイなどでも、充血や目やに、異物感といった似た症状がみられることがあります。かゆみが主体かどうかや目やにの性状などで区別しますが、正確な鑑別は医師の診察・判断によります。
アレルギー性結膜炎の治療・治し方
治療は薬物療法が中心です。まず、ヒスタミンなどの放出を抑えるメディエーター遊離抑制薬や、ヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)といった抗アレルギー点眼薬を使用します。効果が十分でない場合や症状が強い場合には、医師の判断で低力価のステロイド点眼薬を用います。春季カタルやアトピー性角結膜炎などの重症例では、免疫抑制薬の点眼薬(タクロリムス、シクロスポリン)が検討されます。使用する薬剤は重症度や病型に応じて医師が選択します。
急性期・発作時の治療
かゆみや充血が強いときは、処方された抗アレルギー点眼薬を決められた回数で使用します。炎症が強い場合には、医師の判断でステロイド点眼薬を短期間用いることがあります。かゆみが強いときに目を冷やすと症状がやわらぐことがありますが、こすらないよう注意が必要です。
予防・慢性期の治療
季節性では、花粉が飛び始める前から抗アレルギー点眼薬を使い始める初期療法により、症状を軽くしたり症状が出る期間を短くしたりすることが期待できます。通年性では、原因となるダニ・ハウスダストを減らす環境整備とあわせて、点眼を継続することが基本です。かゆいときだけでなく、決められたタイミングで点眼を続けることが大切です。
セルフケアは、原因にできるだけ触れないことが基本です。ただし症状が続く場合や強い場合は、自己判断で済ませず眼科を受診してください。
- 目をこすらない、かかない
- かゆいときは目のまわりを冷やす
- 外出時にメガネ(ゴーグル型)やマスクを着用する
- 帰宅時に衣服や髪の花粉を払い、洗顔・うがいをする
- 防腐剤の入っていない人工涙液で目を洗い流す
- 症状が強い時期はコンタクトレンズの装用を控える
予防・生活習慣
予防にはアレルゲンを避ける工夫が役立ちます。花粉の時期はゴーグル型メガネやマスクを使い、帰宅時に花粉を払ってから室内に入りましょう。通年性では、こまめな掃除、室内の湿度を50%前後・室温を20〜25℃程度に保つこと、寝具にダニ防止カバーを使うことなどが対策になります。季節性では、花粉が飛び始める前から点眼を始める初期療法も予防的に役立ちます。
治療期間・見通し
季節性では、原因の花粉が飛ぶ期間にあわせて治療を行うのが一般的です。通年性では、原因が続くあいだ環境整備と点眼を継続します。症状の経過や治療期間は病型や重症度によって異なり、見通しは医師の診察により判断されます。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
市販の目薬を2週間ほど使っても症状が改善しない場合や、かゆみ・充血などの症状が強い場合は眼科を受診してください。特に、目の強い痛み、視力の低下やかすみ、大量の目やに、強いまぶしさがあるときは早めの受診が必要です。料金や保険については料金・保険、受診の流れは受診の流れをご覧ください。
次のような症状があるときは、放置せず早めに眼科(対面)を受診してください。緊急の対応が必要なことがあります。
- 目の強い痛みがある
- 視力が低下する、ものがかすんで見える
- 光を強くまぶしく感じる(強い羞明)
- 大量の目やにや、黄色い膿のような目やにが出る(感染性の可能性)
- 子どもで激しいかゆみと白い糸状の目やにが続く(春季カタルの可能性)
- ステロイド点眼薬を使用中で、自覚症状がなくても定期的な眼圧の確認が必要な場合
オンライン診療でできること
オンライン診療では、問診によって症状や経過を確認し、生活上の注意点やアレルゲン対策の指導を受けられます。過去に診断されている方の再発時や症状が安定している場合には、抗アレルギー点眼薬の処方や、花粉の時期に向けた初期療法の相談が行えることがあります。保険が適用される場合があります。対応の可否は医師の診察・判断によります。
対面受診が必要なケース
初めて症状が出た場合の精密な検査、好酸球検査や眼圧測定などの検査が必要な場合、春季カタル・アトピー性角結膜炎など角膜に病変がある重症例、強い目の痛みや視力低下がある場合、ステロイド点眼薬を長期に使う際の眼圧管理などは、対面での受診・検査が必要です。
費用の目安
保険が適用される診療では、公的医療保険による自己負担割合(多くの方は3割)に応じた費用がかかります。使用する薬剤や検査によって費用は異なります。具体的な料金や保険の取り扱いは料金・保険をご確認ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
アレルギー性結膜炎の受診で
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オンライン診療と
対面診療の違い
オンライン診療
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※ 対面診療の待ち時間・診療時間は一般的な目安です。症状や医療機関により異なります。
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処方できるお薬
診察のうえ、症状に合わせて医師が処方します。
ヒスタミンの働きをおさえ、アレルギーを起こす物質の放出も抑える抗アレルギー点眼薬です。アレルギー性結膜炎による目のかゆみや充血の緩和を目的に、1日2回の点眼で処方されます。
ケトチフェン点眼の詳細はこちら›ヒスタミンの働きをおさえ、アレルギーを起こす物質の放出も抑える抗アレルギー点眼薬です。アレルギー性結膜炎による目のかゆみや充血、異物感といった症状の緩和を目的に処方されます。
オロパタジン点眼の詳細はこちら›パタノールはヒスタミンの働きを抑え、アレルギーによる目のかゆみや充血を和らげる点眼薬です。花粉やハウスダストで起こるアレルギー性結膜炎の症状緩和を目的に処方されます。
パタノールの詳細はこちら›ザジテンはヒスタミンの働きを抑え、アレルギーによる目のかゆみや充血を和らげる点眼薬です。花粉やハウスダストで起こるアレルギー性結膜炎の症状緩和を目的に処方されます。
ザジテンの詳細はこちら›麻黄や細辛などを配合し、体を温めて余分な水分の停滞をさばく漢方薬です。水様性の鼻水・くしゃみ・鼻閉や、うすい痰を伴う咳に用いられ、アレルギー性鼻炎や花粉症の症状緩和に処方されます。
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アレルギー性結膜炎で利用された
患者様の声
花粉の季節になると目がかゆくてたまらず、無意識にこすってさらに充血してしまうのが悩みでした。眼科は混んでいて行きづらかったのですが、オンラインで相談したら抗アレルギー点眼薬を処方してもらえました。翌日に届き、すぐに使い始められてかゆみが落ち着き、本当に助かりました。
毎年同じ時期に目のかゆみと涙目に悩まされていて、市販の目薬では物足りなさを感じていました。ClinicSpotで医師に症状を伝えると、自分の状態に合った点眼薬を保険適用で出してもらえました。通院の時間を取らずに済み、予約不要でその日のうちに受診できたのがありがたかったです。
コンタクトを使っているのですが、春先になると目がゴロゴロしてかゆみもひどくなります。仕事で眼科に行く時間が取れず困っていましたが、スマホで診てもらえて点眼薬を処方してもらえました。使い方の注意も丁寧に教えてもらえて、安心してケアできるようになりました。
受診に関するよくある質問
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
- アレルギー性結膜炎の治療と対策|公益社団法人 日本眼科医会
- アレルギー性結膜炎|アレルギーポータル(日本アレルギー学会)
- アレルギー性結膜疾患/Q&A|一般社団法人 日本アレルギー学会
- アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第3版)|Mindsガイドラインライブラリ
- アレルギー性結膜炎|KOMPAS 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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