1日200名以上の患者様に
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※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
月経困難症について
月経困難症は、月経(生理)に伴って起こる下腹部痛や腰痛などのつらい症状が、日常生活に支障をきたすほど強くあらわれる状態をいいます。原因となる病気がない「機能性月経困難症」と、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などが背景にある「器質性月経困難症」に分けられます。機能性のものは初経の2〜3年後から起こりやすく、10〜20代の若い世代に多いとされ、器質性のものは20代以降で子宮内膜症などとの関連が知られています。痛みは我慢するものと考えられがちですが、日常生活に支障がある場合は治療の対象となります。診断や治療は、医師の診察・判断によって行われます。
- 月経に伴う下腹部痛や腰痛などが、日常生活に支障をきたすほど強い状態をいいます。
- 原因となる病気がない「機能性」と、子宮内膜症などが背景にある「器質性」に分けられます。
- プロスタグランジンという物質による子宮の過剰な収縮が、痛みに関わると考えられています。
- 治療には鎮痛薬のほか、低用量ピル(LEP製剤)などのホルモン療法があり、保険が適用される場合があります。
- 痛みが年々強くなる、月経時以外にも痛むといった場合は、背景に病気が隠れていることがあり注意が必要です。
月経困難症の症状
月経困難症のおもな症状は、月経に伴う下腹部痛や腰痛です。このほかに、腹部膨満感、吐き気、嘔吐、食欲低下、下痢、頭痛、疲労感、脱力感、めまい、動悸などの身体症状や、イライラ、抑うつ感、不安感といった精神的な症状を伴うこともあるとされています。
症状のあらわれ方は原因によって異なる傾向があり、機能性月経困難症では月経の1〜2日目に痛みが強く、1〜2日程度でおさまることが多いとされています。一方、器質性月経困難症では、月経の4〜5日前から月経後まで、鈍い痛みが長く続くことがあると報告されています。症状の程度には個人差があり、評価は医師の診察・判断によります。
病型・タイプ
月経困難症は、原因の有無によって大きく2つに分けられます。「機能性月経困難症」は、子宮などに原因となる病気がないもので、大部分の月経困難症がこれにあたるとされ、初経後2〜3年たって排卵を伴う月経周期になってから起こりやすいとされています。「器質性月経困難症」は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮の形態異常などの病気が背景にあるものです。どちらにあたるかは、医師の診察・検査によって判断されます。
初期症状・前兆
機能性月経困難症では、初経から2〜3年たったころに症状があらわれはじめることが多いとされています。器質性月経困難症では、これまで強くなかった月経痛が年々強くなる、鎮痛薬が効きにくくなる、月経時以外にも下腹部痛や腰痛、性交時の痛み、排便時の痛みなどがあらわれるといった変化がみられることがあり、こうした場合は背景に病気が隠れていることがあります。気になる変化があるときは、医療機関への相談がすすめられます。
器質性月経困難症の背景にある子宮内膜症などは、進行すると痛みが強くなったり、卵巣などにのう胞をつくったりすることがあるとされ、妊娠のしやすさに影響する可能性も指摘されています。痛みを我慢して受診が遅れると、こうした病気の発見や治療の開始が遅れることがあります。経過や見通しには個人差があり、放置した場合にどうなるかを含め、医師の診察・判断によります。症状が続く場合は早めに相談してください。
月経困難症の原因
機能性月経困難症の主な原因は、子宮内膜から産生される「プロスタグランジン(PG)」という物質です。月経のときに子宮内膜がはがれ落ちる際にPGが多く分泌され、子宮の筋肉を過剰に収縮させることで痛みが起こると考えられています。若い世代では、子宮の入り口(頸管)が狭いことや、子宮が小さいこと、心理的な要因なども関わるとされています。器質性月経困難症では、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮の形態異常などの病気が痛みの原因となります。原因の評価は医師の診察・判断によります。
病態メカニズム
機能性月経困難症では、月経時に子宮内膜がはがれる際にプロスタグランジン(PG)が産生され、これが子宮の平滑筋を強く収縮させます。過剰な子宮収縮は血管の攣縮(けいれん)や子宮の筋肉の一時的な酸素不足を招き、これが痛みを引き起こすと考えられています。PGは子宮以外の平滑筋にも作用するため、吐き気や下痢などの症状にも関わるとされています。
なりやすい人・リスク要因
機能性月経困難症は、初経後2〜3年たって排卵を伴う月経周期になった若い世代に多く、好発年齢は15〜25歳前後とされています。器質性月経困難症の背景となる子宮内膜症は20代前半からみられることがあり、月経困難症は生殖年齢の女性に広くみられます。あてはまる場合でも発症するとは限らず、心配な場合は医師に相談してください。
月経困難症の診断・検査
月経困難症の診断では、痛みのタイミングや性質、初経からの痛みの経過などについての問診が行われます。あわせて、内診や超音波(エコー)検査、必要に応じて血液検査、クラミジアなどの感染症の検査、MRIやCTなどの画像検査が行われることがあります。これらは、背景に子宮内膜症や子宮筋腫などの病気がないかを確認するために行われます。どの検査を行うかは、症状をふまえて医師が判断します。
似た疾患・鑑別
月経困難症の背景には、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮の形態異常などの病気が隠れていることがあります。また、下腹部の痛みは、骨盤内の感染症などほかの原因で起こることもあります。強い月経痛が月経困難症によるものか、こうした病気によるものかを見分けるには、医師の診察や検査が必要です。判断は医師の診察・判断によります。
月経困難症の治療・治し方
月経困難症の治療は、痛みをやわらげる対症療法と、痛みの起こりにくい状態を目指すホルモン療法などに分けられます。対症療法としては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの鎮痛薬が用いられ、ホルモン療法としては低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP製剤、いわゆる低用量ピル)などが使われます。このほか、黄体ホルモン製剤(ジエノゲスト)、子宮内に留置するホルモン放出システム、漢方薬などが用いられることもあります。器質性の場合は、背景にある病気の治療も行われます。どの治療を行うかは、症状や体の状態、年齢、妊娠の希望などをふまえて医師が判断します。
急性期・発作時の治療
月経時の痛みに対しては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの鎮痛薬が用いられます。鎮痛薬は、痛みが強くなってから使うより、月経が始まりそうなタイミングや痛みの出はじめに使うほうが効果を得やすいとされています。使用する薬や量、タイミングは、症状や体の状態をふまえて医師が判断します。鎮痛薬が効きにくい、使う回数が増えているといった場合は、医療機関に相談してください。
予防・慢性期の治療
痛みを繰り返す場合や鎮痛薬が効きにくい場合には、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP製剤)などのホルモン療法が検討されます。LEP製剤は排卵や子宮内膜の増殖を抑えることで、プロスタグランジンの産生を減らし、月経に伴う痛みをやわらげるとされ、月経困難症の治療として保険が適用されます。このほか、黄体ホルモン製剤(ジエノゲスト)、子宮内に留置するホルモン放出システム、症状や体質に応じた漢方薬などが用いられることもあります。治療の選択は、医師の診察・判断によります。
セルフケアとしては、下腹部や腰を温める、体を締めつけない、バランスのよい食事や十分な睡眠をとる、軽い運動やストレッチで血行をよくするといった工夫が知られています。基礎体温をつけて月経周期を把握しておくと、鎮痛薬を早めに使う目安にもなります。ただし、市販の鎮痛薬でも痛みが十分におさまらない、月経のたびに寝込んでしまう、痛みが年々強くなるといった場合は、背景に病気が隠れていることもあります。セルフケアだけで対処し続けず、医療機関を受診してください。
予防・生活習慣
月経困難症そのものを防ぐ決まった方法は確立されていませんが、体を冷やさない、規則正しい生活や十分な睡眠を心がける、適度な運動を取り入れるといった生活習慣が、症状の軽減に役立つ場合があるとされています。また、痛みを我慢し続けず、日常生活に支障がある場合は早めに医療機関に相談することが、背景にある病気の早期発見にもつながります。生活の工夫で十分に改善しない場合は、医師に相談してください。
治療期間・見通し
機能性月経困難症では、月経のたびに1〜2日程度の痛みが繰り返されることが多いとされています。治療によって痛みがやわらぐまでの期間や、治療をどのくらい続けるかは、原因や選ぶ治療、体の状態によって個人差があります。低用量ピルなどのホルモン療法は、症状の状態をみながら継続することがあります。見通しや治療期間は、医師の診察・判断によります。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
月経のたびに強い痛みで日常生活に支障がある、市販の鎮痛薬を使っても十分におさまらない、鎮痛薬を使う回数が増えている、痛みが年々強くなっている、月経時以外にも下腹部痛や腰痛があるといった場合は、婦人科の受診を検討してください。特に器質性月経困難症では背景に治療が必要な病気が隠れていることがあるため、早めの相談がすすめられます。受診の要否は医師の判断によります。
次のような症状があるときは、月経困難症以外の病気や、緊急の対応が必要な状態が隠れている可能性があります。ためらわずに医療機関を受診するか、状況に応じて救急要請を検討してください。
- 我慢できないほどの激しい下腹部の痛みや、意識が遠のく・冷や汗が出るなどのショックを思わせる症状があるとき
- 発熱を伴う強い下腹部の痛みがあるとき(骨盤内の感染症などの可能性)
- 月経の量が急に増えた、月経以外の時期に強い出血や痛みが続くとき
- 低用量ピル(LEP製剤)を服用中に、激しい頭痛、胸の痛み・息苦しさ、ふくらはぎの痛みや腫れ、視野の異常、手足のしびれ・力が入らない・ろれつが回らないなどの症状があらわれたとき(血栓症を疑う危険なサインです。ただちに服用を中止し、医療機関を受診してください)
オンライン診療でできること
オンライン診療では、月経困難症の症状の相談や、生活面でのアドバイス、状態に応じた低用量ピル(LEP製剤)などの薬の処方に対応できる場合があります。すでに婦人科で月経困難症と診断されている方の継続的な相談や薬の受け取り、通院の負担を減らしたい場合の選択肢となり得ます。月経困難症の治療として処方される場合は保険が適用されることがあります。保険適用の可否や対応できる範囲は、症状や医師の判断によります。詳しくは受診の流れをご覧ください。
対面受診が必要なケース
次のような場合は、対面での診察や検査が必要になることがあります。初めて強い月経痛の原因を詳しく調べるとき、内診や超音波検査、血液検査などが必要と判断されるとき、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が疑われ精密検査が必要なとき、我慢できない激しい痛みや発熱などの危険なサインがあるとき、低用量ピルの使用にあたって体の状態の確認が必要なときなどです。これらの場合は、医師の案内に従って対面の医療機関を受診してください。
費用の目安
月経困難症の診察や治療は、保険が適用される場合があります。低用量ピル(LEP製剤)も、月経困難症の治療として処方される場合は保険適用の対象となります。自己負担額は、加入している公的医療保険の負担割合や、行う検査・処方内容によって異なります。オンライン診療では、診察料のほか、薬の費用や配送料などがかかることがあります。具体的な費用は診療内容によって変わるため、料金のページをご確認ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
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処方できるお薬
診察のうえ、症状に合わせて医師が処方します。
アセトアミノフェンは、脳に働きかけて発熱や痛みをやわらげる解熱鎮痛薬です。胃腸への負担が比較的少なく、かぜや頭痛、月経痛など幅広い症状に用いられ、子どもから高齢の方まで使いやすいお薬です。
アセトアミノフェンの詳細はこちら›消化管や子宮などの平滑筋のけいれんをおさえる鎮痙薬です。月経困難症などに伴う、差し込むような痛みや腹部のけいれん性の痛みをやわらげます。症状時に頓用します。
ブチルスコポラミン臭化物の詳細はこちら›ブスコパン(ブチルスコポラミン)は、平滑筋のけいれんを抑えて痛みをやわらげる鎮痙薬です。月経困難症にともなう下腹部のさし込む痛みや、胃腸のけいれん性の痛みに用いられます。
ブスコパンの詳細はこちら›ジェミーナは女性ホルモンを含む月経困難症治療薬(低用量ピル)です。排卵やホルモンの変動を抑え、生理痛や経血量の多さ、月経前の不調をやわらげます。連続服用が可能な製剤です。
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桂枝茯苓丸の詳細はこちら›気血のめぐりを整え、のぼせ・めまい・頭重感やイライラなどをやわらげる漢方薬です。比較的体力があり、のぼせをともなう不調に向くとされ、更年期障害や月経困難症に医師の判断で処方されます。
女神散の詳細はこちら›ロキソプロフェンは、炎症や痛みのもととなる物質の生成を抑えるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)です。効き目が比較的早く、月経困難症や片頭痛、頭痛など、つらい痛みを幅広くやわらげるのに用いられます。
ロキソプロフェンの詳細はこちら›血のめぐりと水分バランスを整え、冷えやむくみ、月経にともなう不調をやわらげる漢方薬です。体力があまりない、冷えやすい方に向くとされ、冷え性や更年期障害、月経困難症に医師の判断で処方されます。
当帰芍薬散の詳細はこちら›※ 実際の処方は診察に基づき決定します。市販できない医療用医薬品も医師の判断で処方可能です。
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下記の決済方法がご利用いただけます。
月経困難症で利用された
患者様の声
毎月の生理痛がひどく、市販の鎮痛薬を飲んでも寝込んでしまうほどでした。オンラインで相談したところ、低用量ピルで痛みを軽くできると教えてもらいました。通院の負担なく処方してもらえ、お薬も自宅に届くので、つらい時期を乗り越えやすくなりました。
仕事を休むほどの生理痛が続き、これは普通ではないのではと不安になり相談しました。医師に月経困難症について丁寧に説明してもらい、鎮痛薬と低用量ピルを提案されました。スマホで完結し、お薬も最短で届いたので、痛みへの備えができて安心できました。
年々生理痛が強くなり、下腹部の重い痛みに悩んでいました。オンライン診療で症状を伝えたところ、病気の可能性も考えて対面検査をすすめられました。無理に薬だけで済ませず、きちんと見極める姿勢に信頼できました。まず気軽に相談できたのがよかったです。
受診に関するよくある質問
月経困難症の治療は、痛みをやわらげる鎮痛薬(NSAIDsなど)による対症療法と、低用量ピル(LEP製剤)などのホルモン療法に分けられます。器質性の場合は、背景にある子宮内膜症などの病気の治療もあわせて行われます。体を温める、十分な睡眠をとるといった生活の工夫も役立つとされています。どの治療が適しているかは、症状や体の状態、年齢などをふまえて医師が判断します。
軽い月経痛では市販の鎮痛薬で対応できることもあります。ただし、市販薬を使っても痛みが十分におさまらない、使う回数が増えている、痛みが年々強くなっているといった場合は、背景に子宮内膜症などの病気が隠れていることがあります。我慢して使い続けず、婦人科への相談をおすすめします。使用の可否は医師の判断によります。
月経困難症は、婦人科(産婦人科)で相談できます。強い月経痛の原因を調べたり、低用量ピルなどの治療を受けたりする際は、婦人科の受診がすすめられます。通院の負担を減らしたい場合や、診断済みの方の継続相談には、オンライン診療も選択肢になります。まずは受診の流れをご覧ください。
月経に伴う下腹部痛や腰痛などの不快な症状が生理痛で、この痛みによって日常生活に支障をきたす場合を月経困難症といい、治療の対象となります。寝込んでしまう、鎮痛薬が手放せないといった場合は、月経困難症として相談する目安になります。判断は医師の診察・判断によります。
機能性月経困難症は、初経の2〜3年後から起こりやすく、10〜20代の若い世代に多いとされています。強い月経痛で学校生活などに支障がある場合は、我慢せず婦人科に相談してください。治療や薬の使用は、年齢や状態をふまえて医師が判断します。
低用量ピルなどのホルモン療法は、妊娠中や妊娠を希望する時期には使えないことがあります。妊娠の希望や時期によって選べる治療が変わるため、産婦人科の主治医に相談してください。使える治療は、体の状態や希望をふまえて医師が判断します。
症状の相談や生活面のアドバイス、状態に応じた低用量ピル(LEP製剤)などの処方は、オンライン診療で対応できる場合があります。特に、すでに婦人科で診断されている方の継続相談に向いています。ただし、初めて原因を調べる場合や、内診・超音波検査などが必要な場合、危険なサインがある場合は対面での受診が必要です。対応範囲は医師の判断によります。
月経困難症の診察や治療は、保険が適用される場合があります。低用量ピル(LEP製剤)も、月経困難症の治療として処方される場合は保険適用の対象となります。自己負担額は保険の負担割合や検査・処方内容によって異なり、オンライン診療では薬の費用や配送料がかかることがあります。詳しくは料金のページをご確認ください。
器質性月経困難症の背景にある子宮内膜症などは、進行すると痛みが強くなったり、妊娠のしやすさに影響したりする可能性が指摘されています。痛みを我慢して受診が遅れると、こうした病気の発見や治療が遅れることがあります。経過や見通しには個人差があり、症状が続く場合は早めに相談してください。判断は医師の診察・判断によります。
月経のたびに強い痛みで日常生活に支障がある、市販薬でおさまらない、鎮痛薬を使う回数が増えている、痛みが年々強くなる、月経時以外にも痛みがあるといった場合は受診を検討してください。特に、我慢できない激しい痛みや発熱を伴う痛み、ショックを思わせる症状があるときは、すぐに医療機関を受診するか救急要請を検討してください。
低用量ピル(LEP製剤)は、排卵や子宮内膜の増殖を抑えることで、痛みに関わるプロスタグランジンの産生を減らし、月経に伴う痛みをやわらげるとされています。月経困難症の治療として保険が適用されます。使用にあたっては体の状態の確認が必要で、適応や使用の可否は医師の診察・判断によります。
低用量ピル(LEP製剤)を服用中は、まれに血栓症が起こることがあるため、激しい頭痛、胸の痛みや息苦しさ、ふくらはぎの痛みや腫れ、視野の異常、手足のしびれなどの症状に注意が必要です。これらがあらわれた場合は、ただちに服用を中止し、医療機関を受診してください。服用の可否や注意点は、医師の説明に従ってください。
下腹部や腰を温める、体を締めつけない、バランスのよい食事や十分な睡眠をとる、軽い運動やストレッチで血行をよくするといった工夫が知られています。基礎体温をつけて月経周期を把握しておくと、鎮痛薬を早めに使う目安にもなります。セルフケアで十分に改善しない場合は、婦人科を受診してください。
機能性月経困難症は原因となる病気がないもので、初経の2〜3年後から起こりやすく、月経の1〜2日目に痛みが強い傾向があります。器質性月経困難症は子宮内膜症や子宮筋腫などが背景にあるもので、月経の数日前から月経後まで痛みが続くことがあります。どちらにあたるかは、医師の診察・検査によって判断されます。
問診で痛みのタイミングや初経からの経過などを確認したうえで、内診や超音波(エコー)検査が行われることがあります。必要に応じて血液検査や感染症の検査、MRI・CTなどの画像検査が行われ、背景に子宮内膜症や子宮筋腫などの病気がないかを確認します。どの検査を行うかは、症状をふまえて医師が判断します。
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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