1日200名以上の患者様に
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※2023年1月〜2026年5月末までのグループ全体累計受診数。
下痢症について
下痢症(下痢)は、便に含まれる水分が増えて便がゆるくなったり水のようになったりし、排便の回数や量が増える状態です。多くは数日でおさまる急性の下痢で、ウイルスや細菌などによる感染性胃腸炎や食中毒、薬の影響などが原因となります。一方、4週間を超えて続く慢性の下痢では、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患、栄養の吸収がうまくいかない吸収不良、薬の副作用などが背景にあることがあります。下痢そのものよりも、脱水を起こさないよう水分と電解質を補うことが大切とされ、血便や高熱、強い腹痛、脱水の徴候などを伴う場合は注意が必要です。原因の見きわめや治療の要否は、医師の診察・判断によります。
- 便の水分が増えて便がゆるくなり、排便の回数や量が増える状態が下痢です。
- 持続期間から、4日未満の急性下痢と、4週間を超える慢性下痢に分けられます。
- 急性下痢は感染性胃腸炎や食中毒、薬の影響などが、慢性下痢は過敏性腸症候群・炎症性腸疾患・吸収不良などが背景になります。
- 脱水を防ぐため、水分と電解質をこまめに補うことが基本とされています。
- 血便・高熱・強い腹痛・脱水の徴候・体重減少などを伴う場合は、対面での受診が必要です。
下痢症の症状
下痢では、便がゆるくなる・水のようになる(水様便)、排便の回数や量が増える、便意が急に強くなるといった症状がみられます。感染性胃腸炎などでは、吐き気やおう吐、腹痛、軽い発熱を伴うことがあります。下痢が続くと体から水分と電解質(ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど)が失われ、脱水につながることがあります。脱水の徴候としては、尿の量が減る、強いのどの渇き、口の中の乾き、ぼんやりする・ぐったりするなどがあり、重い場合には力が入らない、血圧が下がる、失神、脈の乱れなどがみられることがあります。気になる症状が続くときや脱水が心配なときは、医師にご相談ください。
病型・タイプ
下痢は、症状が続く期間によって次のように分けられます。
- 急性下痢:持続期間が4日間未満のものです。ウイルスや細菌などによる感染性胃腸炎、食中毒、薬の影響などが主な原因とされています。
- 遷延する下痢:1〜4週間続くもので、急性の下痢が長引いた場合や、慢性疾患の早い段階の可能性があります。
- 慢性下痢:持続期間が4週間を超えるものです。過敏性腸症候群や炎症性腸疾患、吸収不良、薬の副作用などが背景になることがあります。
どのタイプにあたるか、また原因は、症状の経過をもとに医師が判断します。
初期症状・前兆
下痢は、便がふだんよりやわらかくなる、排便の回数が増える、便意が強くなるといった変化から気づかれることが多くあります。感染性胃腸炎などでは、吐き気や腹痛、軽い発熱を伴って急に始まることもあります。多くの急性の下痢は数日でおさまりますが、水分がとれない、尿が減る、ぐったりするなど脱水が心配な様子があるとき、あるいは血便や高熱を伴うときは、早めに医療機関にご相談ください。
急性の下痢の多くは自然におさまりますが、下痢が続くと体から水分と電解質が失われ、脱水を起こすことがあります。脱水が重くなると、力が入らない、血圧が下がる、失神、脈の乱れなどにつながることがあり、とくに乳幼児やご高齢の方は脱水や体力の消耗を起こしやすいとされています。また、下痢が4週間を超えて続く場合や、血便・体重減少などを伴う場合は、炎症性腸疾患や吸収不良、その他の病気が背景にあることもあります。症状が長引く、繰り返す、様子が変わるといったときは、自己判断せず医師の診察を受けることが大切です。
下痢症の原因
下痢の原因はさまざまです。急性の下痢では、ウイルス・細菌・寄生虫による感染(感染性胃腸炎)、食中毒、薬の副作用などが主な原因とされています。感染性胃腸炎では、原因となるウイルスや細菌が口から入って腸で増え、下痢やおう吐、腹痛などを起こします。慢性の下痢(4週間を超えるもの)では、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、栄養の吸収がうまくいかない吸収不良、薬の副作用などが背景になることがあります。原因の特定には医師の診察・検査が必要です。
病態メカニズム
腸では、食べ物の消化に伴って水分と電解質の吸収と分泌のバランスがとられています。感染や炎症、腸の動きの変化、栄養の吸収の障害などによってこのバランスが崩れ、便に含まれる水分が増えると下痢になると考えられています。感染性胃腸炎では、腸に入り込んだウイルスや細菌が腸のはたらきを乱すことで下痢が起こります。下痢によって水分とともにナトリウムやカリウムなどの電解質が失われるため、脱水や電解質の乱れに注意が必要とされています。
なりやすい人・リスク要因
次のような方は、下痢や、下痢に伴う脱水に注意が必要とされています。
- 加熱が不十分な食品や、汚染された水・食品をとる機会がある方
- 感染性胃腸炎が流行している時期に、手洗いなどの対策が十分でない方
- 下痢を起こしやすい薬を使っている方
- 過敏性腸症候群や炎症性腸疾患など、下痢を起こしやすい病気をお持ちの方
- 乳幼児やご高齢の方(脱水や体力の消耗を起こしやすいとされています)
当てはまる場合でも皆が下痢を起こすわけではありません。気になる点は医師にご相談ください。
下痢症の診断・検査
下痢の診断では、いつから続いているか、便の性状(水様便か、血が混じるか)、発熱・腹痛・おう吐の有無、食事や薬の状況、脱水の徴候などを問診し、必要に応じて診察を行います。警告となる徴候がなく、水のような下痢が4日未満でおさまりそうな場合は、通常は特別な検査を行わないことが多いとされています。一方、血便や発熱、脱水、強い腹痛がある場合には、電解質の異常などを調べる血液検査や、便の検査(血液・炎症の程度・原因となる微生物を調べる)が行われることがあります。4週間を超える慢性の下痢では、便検査や血液検査に加え、大腸内視鏡検査などが行われることがあります。診断は医師の判断によります。
似た疾患・鑑別
下痢を起こす病気や状態は多く、これらを見きわめること(鑑別)が大切です。急性では感染性胃腸炎や食中毒、薬剤による下痢などが挙げられます。慢性では、過敏性腸症候群(下痢型)、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、乳糖不耐症などの吸収不良、大腸の病気などが挙げられます。これらは治療の方針が異なるため、見きわめには医師による診察・検査が必要です。とくに血便を伴う場合や、下痢が長引く場合は、腸の病気がないかを調べることが大切です。
下痢症の治療・治し方
下痢の治療では、まず脱水を防ぐために水分と電解質を補うことが基本とされています。過度のおう吐がなければ、水分は口から補うことができ、経口補水液などが用いられます。おう吐が強く水分がとれない場合や脱水が重い場合には、点滴(輸液)や入院が必要になることもあります。急性の感染性の下痢の多くは自然におさまるため、対症療法が中心となり、原因や重症度に応じて薬が使われます。慢性の下痢では、背景にある原因(過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、吸収不良など)に応じた治療が行われます。どの治療を選ぶかは、症状や原因に応じて医師が判断します。
急性期・発作時の治療
急に下痢が起こったときは、無理をせず安静にし、水分と電解質をこまめに補うことが一般的にすすめられます。経口補水液などを少量ずつ飲む、消化のよいものを少しずつとるといった対応が目安になります。下痢止め薬(止瀉薬)については注意が必要で、感染性胃腸炎では回復を遅らせることがあるため使用しないことが望ましいとされ、サルモネラ・赤痢菌・クロストリジオイデス・ディフィシルなどが原因の場合には、下痢止め薬でかえって状態が悪くなることがあります。市販薬を含めて薬を使う際は、自己判断せず医師や薬剤師にご相談ください。血便・高熱・強い腹痛・脱水の徴候を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。
予防・慢性期の治療
下痢が4週間を超えて続く場合は、まず原因を調べ、その原因に応じた治療を行うことが基本になります。過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、栄養の吸収がうまくいかない吸収不良など、背景となる病気はさまざまで、それぞれ治療の方針が異なります。原因となる食品や薬が関わっている場合には、その回避が検討されます。慢性の下痢では自己判断で様子をみ続けず、医師の診察を受けて原因を確かめることが大切です。治療の内容や続け方は医師が判断します。
下痢のときに家庭でできる一般的な工夫として、次のような点が挙げられます。
- 脱水を防ぐため、水分と電解質をこまめに補う。経口補水液などを少量ずつ、回数を分けてとると負担が少ないとされています。
- 消化のよいものを少量ずつとり、脂っこいものや刺激の強いもの、アルコールなどは体調が戻るまで控える。
- 尿の量が減る、強いのどの渇き、口の乾き、ぐったりするなどの脱水の徴候に注意し、乳幼児やご高齢の方はとくに気をつける。
- 感染を広げないよう、トイレの後や調理・食事の前に石けんでていねいに手を洗う。下痢やおう吐がある間は食品を直接扱う作業を控える。
これらは一般的なセルフケアです。血便・高熱・強い腹痛・脱水が心配なとき、下痢が長く続くときは、自己判断で市販薬に頼り続けず、医師にご相談ください。持病があり水分や食事に制限がある方は、あらかじめ医師にご確認ください。
予防・生活習慣
感染性の下痢の予防には、日ごろの手洗いと食品の衛生管理が役立つとされています。トイレの後や調理・食事の前には、石けんを十分に泡立てて流水でていねいに手を洗うことが有効な方法とされています。食品はよく加熱すること(ノロウイルス対策では中心部が85〜90℃で90秒以上の加熱が望まれるとされています)や、調理器具の衛生を保つことも大切です。おう吐物や便の処理には、次亜塩素酸ナトリウム(濃度約200ppm)による消毒が有効とされています。下痢やおう吐、かぜのような症状があるときは、食品を直接扱う作業をできるだけ控えることがすすめられます。
治療期間・見通し
急性の下痢の多くは数日以内におさまるとされ、たとえばノロウイルスによる感染性胃腸炎では、症状は通常1〜2日続いた後に軽快するとされています。一方、下痢が4週間を超えて続く慢性の下痢では、背景にある原因によって見通しが異なります。回復までの期間や見通しは、原因や体の状態によって一人ひとり異なるため、具体的には医師にご確認ください。
受診の目安・オンライン診療
受診の目安
下痢に加えて、血便が出る、便に膿が混じる、発熱を伴う、強い腹痛がある、脱水の徴候(尿が減る・強いのどの渇き・ぐったりする)があるといった場合は、早めに医療機関を受診することがすすめられます。また、下痢が長く続く、夜間にも下痢で目が覚める、体重が減ってきたといった場合も受診の目安です。とくに症状がなくても下痢が72時間(3日)を超えて続くときは、一度医師にご相談ください。乳幼児やご高齢の方は脱水を起こしやすいため、早めの相談が大切です。
次のような徴候(警告サイン)がある場合は、脱水や、感染以外の腸の病気など、対面での診察・検査や緊急の対応が必要なことがあります。オンライン診療で様子をみず、速やかに医療機関を受診してください。
- 便に血が混じる、便が黒い、便に膿が混じる。
- 高い熱を伴う下痢が続く。
- 強い腹痛が続く。
- 脱水の徴候がある(尿がほとんど出ない、強いのどの渇き、ぼんやりする・ぐったりする、立ちくらみや失神、脈の乱れ)。
- 下痢が4週間を超えて続く、夜間にも下痢で目が覚める、原因のはっきりしない体重減少がある。
- 乳幼児・ご高齢の方・持病のある方で、水分がとれない、または脱水が疑われる。
意識がもうろうとする、水分が全くとれない、ぐったりして反応が乏しいといった場合は、救急での対応をご検討ください。
オンライン診療でできること
オンライン診療では、比較的軽い急性の下痢について、症状や経過の相談、水分・電解質の補い方や食事に関する生活指導、脱水を防ぐための注意点の説明などに対応できる場合があります。すでに過敏性腸症候群などと診断され、症状が落ち着いている方の継続的な相談に応じられることもあります。症状に応じた薬の相談が保険適用で行われることもありますが、対応できる範囲は症状や経過によって異なり、処方や治療方針は医師の診察・判断によります。
対面受診が必要なケース
血便や高熱、強い腹痛を伴う場合、脱水が疑われる場合、下痢が長引き検査が必要な場合、乳幼児やご高齢の方で全身状態が心配な場合などは、対面での診察や検査、点滴などが必要になることがあります。こうした警告サインがあるときや、原因をくわしく調べる必要があるときは、オンライン診療ではなく対面受診や救急対応が必要です。まずは医師にご相談ください。
費用の目安
下痢症の診療は公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は年齢や所得に応じて原則1〜3割です。費用は診察内容や検査、処方される薬によって変わります。オンライン診療の費用や自己負担の目安については、料金・保険や受診の流れをご確認ください。具体的な金額は状況により異なるため、あらかじめご相談ください。
※ 記載は一般的な医学的知見に基づく情報です。実際の診断・治療は医師の診察と判断によります。症状が重い・急な場合は対面受診や救急をご検討ください。
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※ 対面診療の待ち時間・診療時間は一般的な目安です。症状や医療機関により異なります。
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患者様の声
通勤前に急にお腹が痛くなり下痢を繰り返すようになって、外出が不安でした。オンラインで医師に相談でき、整腸剤を処方してもらえて安心。翌日にはお薬が届き、少しずつ落ち着いてきました。通院の時間を取らずに済んだのが助かりました。
冷たいものを取りすぎたのか、下痢が数日続いてつらかったです。予約不要でスマホから診てもらえ、食事の注意点まで教えてもらえて心強かったです。保険適用でお薬も最短で届き、外に出ずに治療を始められたのがありがたかったです。
出張が多く、環境が変わると下痢をしやすくて悩んでいました。移動中でもスマホから受診でき、医師に生活面のアドバイスももらえました。お薬を最短当日に受け取れて、仕事に支障なく対処できたのが本当に助かりました。
受診に関するよくある質問
基本は、脱水を防ぐために水分と電解質をこまめに補うことです。過度のおう吐がなければ、経口補水液などを少量ずつ口から補います。急性の感染性の下痢の多くは自然におさまるため対症療法が中心となり、原因や重症度に応じて薬が使われます。慢性の下痢では背景にある原因に応じた治療が行われます。どの方法を選ぶかは症状や原因に応じて医師が判断します。
注意が必要です。感染性胃腸炎では、下痢止め薬(止瀉薬)が病気の回復を遅らせることがあるため使用しないことが望ましいとされ、原因となる菌によってはかえって状態が悪くなることもあります。市販薬を使う前に、症状が続く場合や血便・発熱を伴う場合は医師や薬剤師にご相談ください。自己判断で使い続けないことが大切です。
一般的には内科(消化器内科を含む)が窓口になります。血便や発熱、強い腹痛、脱水が心配なときや、下痢が長引くときは、まず内科でご相談いただけます。状態によっては専門的な検査や診療につながることもあります。
脱水を防ぐため、水分と電解質をこまめに補うことがすすめられます。経口補水液などを少量ずつ、回数を分けてとると負担が少ないとされています。おう吐が強く水分がとれないときや、尿が減る・強いのどの渇き・ぐったりするなど脱水の徴候があるときは、点滴が必要なこともあるため医療機関にご相談ください。持病で水分制限がある方は医師にご確認ください。
持続する期間で分けられます。4日間未満のものを急性下痢、4週間を超えて続くものを慢性下痢と呼びます。1〜4週間続くものは、急性が長引いた場合か慢性の早い段階のことがあります。急性は感染性胃腸炎や食中毒などが、慢性は過敏性腸症候群や炎症性腸疾患、吸収不良などが背景になることがあります。
消化のよいものを少量ずつとり、脂っこいものや刺激の強いもの、アルコールなどは体調が戻るまで控えることが一般的にすすめられます。水分と電解質の補給を優先し、無理に食べる必要はありません。食欲や体調に合わせて少しずつ戻していきましょう。持病がある方や症状が続く方は、医師にご相談ください。
急性の下痢の多くは自然におさまりますが、下痢が続くと水分と電解質が失われて脱水を起こすことがあり、重くなると力が入らない・血圧が下がる・失神・脈の乱れなどにつながることがあります。乳幼児やご高齢の方はとくに脱水を起こしやすいとされています。下痢が長引く、血便や体重減少を伴う場合は、他の病気の可能性もあるため受診をおすすめします。
症状の経過や便の性状、発熱・腹痛・おう吐の有無、脱水の徴候などを確認します。水のような下痢が短期間でおさまりそうな場合は通常は特別な検査を行わないことが多いとされています。血便や発熱、脱水、強い腹痛がある場合や、慢性の下痢では、血液検査・便検査・大腸内視鏡検査などが行われることがあります。診断は医師の判断によります。
お子さんやご高齢の方は脱水を起こしやすいため、水分がとれない・尿が減る・ぐったりするなどの様子があるときは、早めに医療機関にご相談ください。妊娠中は体調や薬の使用に配慮が必要な場合があります。お子さんや妊娠中の方の下痢や薬の使用については、自己判断せず医師や薬剤師にご相談ください。
比較的軽い急性の下痢について、症状や経過の相談、水分・電解質の補い方や食事の相談、脱水を防ぐための注意点の説明などにオンラインで対応できる場合があります。ただし、血便・高熱・強い腹痛・脱水が疑われる場合や、下痢が長引き検査が必要な場合は対面受診が必要です。詳しくは受診の流れをご覧ください。
下痢症の診療は公的医療保険の対象となるのが一般的で、自己負担は原則1〜3割です。費用は診察や検査、処方薬によって変わります。オンライン診療の費用の目安は料金・保険をご確認ください。
便に血や膿が混じる、高い熱を伴う、強い腹痛がある、脱水の徴候(尿がほとんど出ない・強いのどの渇き・ぐったりする・立ちくらみや失神)がある、下痢が4週間を超えて続く、夜間にも下痢で目が覚める、体重が減ってきた、といった場合は、対面での受診・検査が必要なことがあります。水分が全くとれない、意識がもうろうとするといった場合は救急対応をご検討ください。
急性の下痢の多くは数日以内におさまるとされ、ノロウイルスによる感染性胃腸炎では通常1〜2日続いた後に軽快するとされています。一方、4週間を超えて続く慢性の下痢では、背景にある原因によって見通しが異なります。回復までの期間は体の状態によって異なるため、医師にご確認ください。
感染性の下痢の予防には、手洗いと食品の衛生管理が役立つとされています。トイレの後や調理・食事の前に石けんでていねいに手を洗うこと、食品をよく加熱すること(ノロウイルス対策では中心部85〜90℃で90秒以上の加熱が望まれるとされています)が挙げられます。おう吐物や便の処理には次亜塩素酸ナトリウム(約200ppm)による消毒が有効とされ、症状があるときは食品を直接扱う作業を控えることがすすめられます。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎は、人から人へ、また汚染された食品を介して広がることがあります。予防には手洗いや食品の加熱、おう吐物・便の適切な処理が役立ちます。ご家族に症状がある場合は、手洗いや消毒に気をつけ、症状があるうちは食品を直接扱う作業を控えることがすすめられます。心配な症状があるときは医師にご相談ください。
石川雅俊(いしかわ まさとし) 医師/博士(医療福祉経営学)/公衆衛生学修士(MPH) 2005年筑波大学医学専門学群卒業。臨床研修を経て内科を中心に診療に従事したのち、2008年KPMGヘルスケアジャパン株式会社に参画し、ヘルスケア産業のアドバイザリー業務に従事(2012年マネージャー、2013年KPMGオーストラリア駐在)。2014年より国際医療福祉大学大学院医療経営管理分野准教授。2016年から2018年まで厚生労働省医政局総務課課長補佐として医療提供体制に関する政策立案に携わる。2018年日本医師会ハーバード大学武見フェロー、2020年ジョンズホプキンス大学公衆衛生大学院修士課程修了。 現在、東京医療保健大学特任教授、筑波大学医学医療系客員教授。日本医療経営学会理事・編集委員、日本医療・病院管理学会評議員、BMC Health Services Research編集委員を務める。医師の働き方改革、タスクシフティング、地域包括ケアにおける臨床指標開発などをテーマに、査読付き論文49編以上を発表。
最終更新日:2026年7月 / 本ページの情報は一般的な医学的知見に基づくものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。
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